専門書なので購入層は限られますが、
非常にわかりやすく説明されています。
『図解』が示すとおり、図と表がふんだんに使用されいます。
多い章では40を超える図が使用されています。
これもわかりやすさに一役買っているのでしょう。
特筆すべきは、専門書にありがちの『知っていることが前提』な、書き方ではないこと。
専門書―特に工学系―には、他の分野―例えば材料力学―の知識がないと読むことすら困難というものが多数存在します。
この本は、全てではありませんが、多くの専門用語にきちんと説明があります。
また、わかりやすいだけではなく、きちんと専門分野を抑えている点も好評価。
わかりやすいけれど内容の薄い入門書とは違います。
さらに、日本工業規格―通称JIS―からの引用も多く、レポートなどの参考文献にもうってつけです。
専門書なのでお値段は張りますが、それなりの買い物だと思います。