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Eldest (The Inheritance Cycle)

価格: ¥1,078
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Knopf Books for Young Readers
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それぞれの想いと戦い ★★★☆☆
『エラゴン』の続編の原書です。この作品ではエラゴンの修業と成長、ローランと村人達の決断と決死の逃避行、ナスアダの奮闘が描かれ、三人の視点から物語が語られます。作中では、それぞれが想いを胸に戦いに臨みます。私の期待に反して、『エルデスト』は前作の問題点を引きずっています。相変わらず既存の作品との類似点が目立つ上、登場人物に感情移入しにくいし、物語全体が盛り上がりに欠けます。説明的な部分をはじめ無駄なシーンが多いです。詳細な設定資料集をそのまま物語本編に組み込んだようであり、物語の流れがスムーズでなく、間延びした印象を与えます。また前作同様、敵の存在感が余りにも弱く、強烈なインパクトのある敵キャラがいません。敵の描写のあり方も、話が盛り上がらないことの一因だと思います。魅力的な敵キャラをもっと登場させ強い存在感を持たせれば、話自体が何倍も面白く読み応えのあるものになったと思います。(ファンタジーにおいては、魅力的な敵キャラの存在も重要です)。部分的に見れば『エルデスト』には、夢のある要素や私の心をつかむ要素があります。例えば、エルフの森の幻想的な景色、異界めいた音楽と喧騒が今にも聞こえてきそうなエルフの祭り、爽快感溢れるサフィラの飛翔シーンです。これらの要素は私にエルフの森に行ってみたい、ドラゴンに乗りたい、と思わせてくれました。今回はエラゴンとサフィラの絆が一層深まります。エラゴンとサフィラが互いに支え合うに様子には、本当に心が和みます。エラゴンとサフィラが共に戦う姿には、間違いなく魅せられます。互いに寄り添う竜と少年、天翔ける竜の背に乗って戦う少年……絵になると思います。今後もこの名コンビを温かい目で見守りたいです。前作の謎が解け最終巻への期待が高まった点も、良かったと思います。『エルデスト』の総合評価ですが、前作の欠点が直っていなかったので、少し辛口に星3つとします。
本の重さも深みも増した一冊 ★★★★★
何より驚いたのは、内容の深さ。ErgonとRoranの物語を交互に描くことで、二人の体験した大きな環境や心身の変化を知ることができるし、何より彼らの心情がよく書けていて、単なる娯楽ファンタジーではないと思わせる。大きな変化を体験したのはこの二人だけじゃなくて、Saphiraもそうだし、Nasuadaもそう。Carvahallの村人達も。そして、ほとんど出番のなかったMartaghが後半にやっと出て来た時は…Eragonの出生の秘密以上にびっくりしました。
映画の「Eragon」も観てきました。面白かったけど、もうちょっと映画の長さが長くても良かったかな、って気がした。何だか描ききれてない気がして。それだけにこの「Eldest」が映画になったらどんな感じになるのか楽しみです!!
Paolini、恐るべき20歳(^^)それと、Aryaは映画の方がかわいかったな♪
「スターウォーズ」を凌駕した大傑作 ★★★★★
「ELDEST」を読んでいた24日間は私にとって至福の時間でした。

この本のよいところは、作者の観点からHuman、ElfとDwarfの三種族をきちんと描き分けていることです。特に今回の物語の主な舞台となるElfの居住区、Du Weldenvardenの森の深さ神々しさとそのざわめき、彼らの自然と密着した生活ぶりのこまかい描写に感嘆しました。そしてElfの祭りの描写でこの作品はひとつの頂点をむかえます。

この作品には主人公がふたりいます。ドラゴンライダーであるEragonと彼の従兄Roranです。EragonとRoranの物語が交互に語られるかたちで物語は進行します。そしてふたりとも戦いの渦に巻き込まれみずからをそして愛するものたちを守るため、彼ら自身は心ならずも人を殺しそれによって傷つき深い哀しみを背負ってゆきます。つまり人間として正面から戦争とはなにか、結局はむなしい殺しあいではないかという疑問を見詰めた作品でもあるのです。

この作品の悪の象徴は、GalbatorixというKingです。しかし最後まで読み終えたあと、このGalbatorixというKingは、本当に「スターウォーズ」の皇帝のような単純に醜悪な悪なのだろか?、という疑問がわいてきました。もしかしたら、作者のパオリーニは「三国志」の曹操や、ジェノサイドを行い一向宗徒など敵側からみれば、魔王ともおもえる織田信長のような存在として描きたいのでは、とおもえてきました。
#もしパオリーニがこの三部作で、Human、ElfとDwarfの三国志を企画しているのなら、次の最終作は、アナキンのダークサイドへの転落を説明しきれなかった「スターウォーズ」と違い、かつてない面白さになるのではと期待しています。

私にとってこの作品で一番感動した場面は、Eragonがとても仲直りはすることはないだろうとおもわれた仇敵を仲間として受け入れるシーンです。

「スターウォーズ」を模すことから始まったシリーズですが、第二作であるこの「ELDEST」で、物語の深さにおいてその「スターウォーズ」をはるかに凌駕したと私はおもっています。
エラゴンの出生の秘密が・・・ ★★★★★
書いたのは若い作家ですが、とても文章に力があり、将来はトールキンに匹敵する存在になると思います。ドラゴンを荒々しい獣ではなく、大いなる知恵を蓄えた崇高な存在として描いているのが気に入っていますが、エラゴンの続編のエルデストは仲間を統べ異種間の壁や憎しみを乗り越え敵と行動をともにする難しさ、エラゴンが冒していた過ち、エラゴンや従兄弟のローランそしてヴァーデンを継いだナスアダのそれぞれの緊迫した闘いに惹き付けられました。結末まで読めば表紙のドラゴンが赤、タイトルがエルデストである必然性がわかります。ハリーポッターシリーズよりは語彙が難しいですが、読む価値があると思います。
ストーリーの大きさに、エコやら人間性やら正義に愛がてんこもり ★★★★★
前作エラゴンの面白さに惹かれて発売を楽しみにしていました。前作はストーリー展開のスピードと面白さにグイグイと惹かれましたが、本作では20歳になった作者自身の成長ぶりにとにかく驚きました。語彙も難しい言葉を使いすぎているのではないかと思うくらいですが、人間愛、理解しあえない異人種や価値観との対立と邂逅、大自然との共生といったテーマについても取り上げていて、この20歳はどうやってこんなに多くのことを自分のものにしたんだろう、と「感心」を超えて「驚嘆」します。これからどんな作品を出していってくれるのか、とても楽しみです。