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コララインとボタンの魔女 (角川文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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ステキな童話 ★★★★★
大人です。いい歳したオッサンです。でも童話を読んで面白いと思いました。子供向けでも何でも、「面白いものは年齢に関係なく面白い」と言う物の好例です。(実際には幼児向けの『童話』ではなく、少年少女向けの『ジュブナイル(児童書)』です。)

この作品は、3D アニメ映画の原作になっています。また、ヒューゴ賞やネビュラ賞など SF 部門の世界的な賞を数多く受賞しています。私はジュブナイルがヒューゴ賞を獲ったと聞き興味を持ちました。「いい歳した大人が、大人向けの本を差し置いて、子供の本に投票するとは」少し投票者の良識を疑っていました。読後は「この本を読んで投票した人、スゴイ。子供向けとか××向けとかに拘らず、内容の面白さ自体を評価している。」と感じています。

お話自体は、おとぎ話、新しい不思議の国のアリスです。長い話ではないので、中身の話はやめておきます。私は自分の子供たちにも薦めるつもりです。このレビューを読んでいるあなたとあなたのお子さんにもおススメです。できればアニメ映画を観る【前に】読んでください。自分なりのイメージを大事にするために、読み終わるまでは本のカバーを外しておくことも忘れずに。では、お楽しみください。
ダークファンタジー的な映像が思い浮かぶ ★★★★★
主人公の名前はコラライン(Coraline)、キャロライン(Caroline)ではなくてそういう名前の女の子。
越してきた新しい住居のほかの住人達は謎めいているけれど、彼女の名前をいつも間違うし理解できないことを喋っているみたいだ・・・、一方両親は親らしいことをあまりしてくれなくて、つまらなくて新しい家の周辺を探検する日々を送っている(もともと好奇心旺盛らしいけれど)・・・。
そんな中で、彼女がふと入り込んだパラレルワールドに、別の両親がいたなんて!そこは、現実世界より良さげだったりもっと刺激的だったり・・・。あるいは現実世界の人達について想像したことがまるで本当になったかのようだったり、更にはそれを超えるほど奇怪だったりして、それぞれにぞっとするのに妙に魅力的。子供はこういうのに妙に惹かれてしまいがち。
個人的には、子供の頃引っ越したばかりの時のどこか不安定な心情とか、忙しい大人から離れて一人遊びをしていた時に戻ったみたいというか、子供の感覚に戻って彼女と一緒に探検している気分でした。

こんな心の隙間に起こってしまったかのように、本当の両親がいなくなってしまった、助け出せるのは彼女しかいない・・・彼女は彼女流に勇気をもって解決していきます。とにかく、コララインの好奇心と勇気と機知に感心!お父さんとのエピソードに触れて勇気を語る部分はなるほどねー、でした。

ちょっと斬新だったのは、やれやれこれで解決か?と思いきや、まだだったという部分、よけいに怖いですね。でも、彼女は子供らしいやり方と彼女流の機知でもって解決します。ここの部分に、魔女対子供の感じが出ていると思います。ちょっとドキドキします。

原文の英語は、対象が子供向け(にしては怖いけど・・・)ヤングアダルト向けということで、割合読みやすかったです。個人的には、やはりコララインが両親を助けに向かうあたりからが、一気に読めてしまったという感じです。
とにかく全体にダークな雰囲気だし奇矯だったりグロテスクな部分もあったりで、いかにもダークファンタジーな映像が似合うというか、ありありと思い浮かぶようでした。
楽しくって刺激的だけれど、どこか変で気味が悪い、我々の隣にふと気がつくと潜んでいるかもしれない危ういパラレルワールドという感じが良く出ていると思います。
実際に、The Nightmare Before Christmasの監督だったHenry Selickという人が映画化していますが、日本で公開されていない様子なのが凄く残念です。

2009年12月17日追記
2010年2月に日本でも公開されるようです。嬉しい限りです!
サンドマンシリーズが好き過ぎてこの作品はちょっと、、 ★☆☆☆☆
サンドマン原作者:ニールゲイマン先生の(恐らく)幼児向けに
書かれた本だと私は思います。

お母さんそっくりのボタンの目をした魔女と対決する話ですが
サンドマンを読んでた私にしてはゲイマン先生ならもっと凄く不思議で
怖い話ができるはず!!と感じてしまいました。

今回この作品は余韻が全く出なかったです。多分幼少時読んでれば
かなり違った見方をしたかもしれませんが。

あとこの本を購入時映画化決定!という帯が付いていましたが
映画化はされたのでしょうか、耳に入ってきませんが、、。
さすがは天才作家!たくさんの子供たちに読んでもらいたいです。 ★★★★☆
おまえたち人間に名前があるのは、自分が何者かわかっていないからだ。
おれたちはわかっているから、名前など必要ない
確かにもう一人のママは私を愛している。でも、それはけちな人がお金を愛するような愛し方
ドラゴンが自分の黄金を愛するような愛し方だ。もう一人のママのボタンの目からみれば、
あたしは持ち物でしかない。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
冒険?恐怖?どこに ★★☆☆☆
コラライン(女の子)の家族は大きな古い家に引っ越してきた。

その家には行き先のないドアがあった。ママに開けてもらった時は壁だったのに、こっそりコララインが開けるとそこは・・・

ママに似たもういとりのママがいた。そしてパパも。ただ、目がボタンになっていた。

コララインが目覚めるとパパもママもいなくなっていた。
きっと、ドアの向こうへ連れて行かれたんだ。そう思ったコララインは再びドアを開けた。こうして名のない猫だけを味方にコララインとボタンの魔女の対決が始まった。

残念ながらこの本は面白みがサッパリわかりませんでした。アナシンの血脈と同じ作者とは思えない出来栄え。ヒューゴー賞ってなにって感じでした。