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捨て犬を救う街 (角川文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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避妊去勢が効果大 ★★★☆☆
捨て犬、捨て猫について、海外の色々な団体はどの様な活動をしているのか、その国ではどの様な法律があり動物をサポートしているのかなど、日本で活動している国外人の方も含め幅広く多くに事例を紹介している本です。それに、国内外の獣医の違いやシステムの違いも書かれています。日本でも、問題意識を持った獣医さん達の活動と考え方も紹介されていて励まされました。

薄く広く取り上げられていますが、本必的な原因の一つでもあるブリーダーや販売店については、深く扱っていません。次回期待しています。読んでいて、著者の思いや感傷的な心の揺れ動きが感じられました。

本文には16歳以上でないと犬を飼えない国があると書かれてあり、もっともな事だと思いました。日本では“成人しか犬や猫を飼ってはいけない”様にした方が良いのでは? 犬を飼いたい幼い子供に向かって、母親が「毎日きちんと世話が出来る?」と聞いていること自体が問題なのです。そして責任を持てる成人がその責任を放棄したとき、法律を持って対処すべきだと思いました。

それに、殺処分される犬猫の事だけではない、日本人の命に対する考え方と言うか、そこの所に問題がある様に感じました。人間自体が生まれてくる前に殺されている事を思うと…。年間、犬猫と同じくらいの数…。


日本とアメリカの違いにびっくり ★★☆☆☆
日本とアメリカの動物保護の違いを分かりやすく書かれています。
動物保護に興味がある人にはいいのですが、興味がない人には思想的に受け容れられない可能性があります。
特にベジタリアンにこだわっている感じがしました。
動物保護をしている人はベジタリアンそれもノン・デイリー(卵や乳製品もとらない)が
ふさわしいとまで言わないが、そうじゃないといけないという思いが感じられる。
↓のように書かれていたからです。p61抜粋です。
根底に、生命を大切にする意気があるからだ。もしも、なんらかのはずみでチーズを
ひとかけら口に入れてしまったとしたら、彼女の心は悲しみに充たされる。

そこまで動物を思っているのなら、動物保護をしている人にベジタリアンかどうか質問をして「ベジタリアンでない」と答えられたらそのままにしないでほしい。
それだったら最初から聞かない、あるいは
「なぜこの仕事をしているのにベジタリアンでないのか?」とさらに質問をして欲しかったです。
中途半端に「私はアメリカにいる間は菜食主義傾向だったが、家に帰れば鮭も肉じゃがも
食べたい」と言わないで欲しい。

 個人的にサンフランシスコにあるSPCA(対動物虐待防止協会)は国からの援助は一切なし。
年間予算1170万ドルは9万人を超す善意の人たちからの寄付。というのが日本とは全く違って驚きました。
それと、聴導犬の適正は↓p49抜粋
「ハッピーな犬。捨てられてシェルターに保護されていても、そこでハッピーに楽しそうに暮らしている
 犬を連れてくるの。そういう犬は好奇心が旺盛でしょ。音に対する興味が強いのが、一番の条件ね」
という強い犬がいるというのが分かって、さらに驚きました。
感傷的に読まないほうが。 ★★★★★
殺処分を待つ犬の瞳、目の力に溺れそうになるけど、そこは抑制して、何が自分にできることか、を考えてみる。おおくの人がそれぞれ、自分にできることをやるしか、手はないのでは。問題の質量が、あんまり大きすぎるので。私は、とりあえず、この本を3冊、友人に配ります。それから、犬語の勉強のために「動物たちの心の世界」を読み直します。行動
しなければ、なにも変わらない、と叫んでいるこの本は、動物への愛に満ちた、それでいて、大変理性的な限度をを維持した著者の思想が感じられます。ベジタリアンにはなれないけれど、動物たちのほんとうの友人にはなりたいと、心底思わされる本でした。
人と動物が幸せに暮らせる社会作りのために ★★★★★
 この手の、心優しい人が訴える動物愛護の本に向かう時、僕はどうしても身構えてしまう。論理の前に情動に流されてしまっては正しい答えには近づけないからだ。
 けれど、本書の著者は愛犬家の一人としてペットを捨てる心ない人々に激しい憤りを隠さずも、できる限り現状に深く切り込み、解決の糸口を探って行こうと必死に歩を進める。同じ犬好きの一人として、目を開かされることが実に多い。
 捨て犬・捨て猫の問題は、ペットに関わる人間一人一人のメンタリティに直結するだけに、扱いが難しい。けれど、解決へのヒントは至って単純だ。
 飼う前に、よく考える。
 自宅で産ませて増やさない。
 決して捨てない。
 避妊・去勢手術を徹底する。
 動物保護関連の法を整備する。
 人と動物が、ともに幸せに暮らせる社会作りのために。
「日本人は世界一、動物との接し方が下手な人種ですよ」 ★★★★★
なんて情けないことなんだろう。そう思わずにはいられませんでした。
世界中でも「先進国」として名を馳せる日本の、動物に対する態度の実態がこれなのかと。

日本では年間65万頭の犬猫が殺処分となっているそうです。その全てが「野犬」や「野良猫」なのではなく、多くは飼い主から棄てられた元飼い犬、飼い猫……。
年間65万頭。
人間の赤ん坊の出生数が111万人(平成16年)ですから、生まれた赤ん坊の二分の一以上の数の犬や猫が、人間の身勝手によって殺されていることになります。
様々な施設を訪問し、様々な人たちに話を聞いた上で書かれている本ですので、思わず驚くようなことが多々書かれています。

何より題名となる「捨て犬を救う街」。これ、日本のどこかの街のこと、ではありませんでした。
サンフランシスコです。
日本人が書いた「捨て犬を救う街」で、紹介されるのがサンフランシスコ。日本はサンフランシスコに(もっと言えば欧米に)比べてどれだけアニマル・ライト(動物の権利)が無視されているかについて書かれた本とすら言えます。
「もう飼えないから」「引越しするから」「可愛くなくなったから」「世話が面倒」そんな理由で棄てられる犬や猫のことを考えると。そして何より、そんな理由で、どれだけ短くても家族であったはずの犬や猫を、殺処分になるとわかっていて施設に棄てにくる人間がいるのだと思うと、うすら寒くなります。