ブルコメも最初から偉大だったのではない
★★★★☆
ご存じジャッキー吉川とブルーコメッツのリーダーだった著者がメンバーで作曲家の井上大輔(忠夫)氏が亡くなってからグループ結成当時からの思い出などを記したもの。ファンの間では結構知られているエピソードも多いが、5人のメンバーのうち当初まともに譜面が読めたのはギターの三原綱木氏(現在ニューブリードのバンマス)しかいなかったことなど意外感をもって読めた。特に80年代にその才能を花開かせた井上氏にしても当初はコードなども知らないでがむしゃらにやっていただけであり、「どうしようもなかった」という述懐など、25歳位でレコード大賞受賞曲ブルーシャトウを作曲した氏だけに全く意外な感じがした。その他伴奏バンド時代のエピソードも面白い。