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魂の虜囚―オウム事件はなぜ起きたか

価格: ¥3,675
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:江川紹子/著 出版社名:中央公論新社 発行年月:2000年08月 関連キーワード:タマシイ ノ リヨシユウ オウム ジケン ワ ナゼ オキタカ たましい の りよしゆう おうむ じけん わ なぜ おきたか、 チユウオウコウロンシンシヤ 4622 ちゆうおうこうろんしんしや 4622、 チユウオウコウロンシンシヤ 4622 ちゆうおうこうろんしんしや 4622 彼らは、なぜ…。「宗教」に名を借りて凶悪犯罪に手を染めた彼ら。法廷で明らかになった彼らの肉声と犯行の経緯、カルトの呪縛と無責任・無定見な行動の内側を読み込む。 第1章 教団と被害者たち第2章 坂本弁護士を殺害した者たち第3章 サリン事件を引き起こした人々第4章 この教祖にして…
江川は人を裏切りこの社会を余計に醜くしてしまった ★★★☆☆
裁判の傍聴記なので裁判所で陳述するオウム信徒の人物像がそれなりにわかるといえる。
が、他にも傍聴記はあり、この本が勝っているのでもなく、読む必要はないと思う。
知っているように、江川は麻原の子供の後見人のようなものになった。この行為は、
オウムからすればこちら側、である社会が自分達に対して偏見なしに手を差し伸べた、
ということを宣言したものであり、非常に責任ある行動に思い切ったことで、江川を
覚悟あることをできる人間だと思った。

ところが、その子供が、オウムの教義や単に父親というのではなくオウム事件を引き
起こした教義を作った教祖麻原を尊敬しだした、ということを理由に後見人を辞任
した。
全く呆れた行為だ。第一に信徒達にこの社会は偏見に満ちている裏切り者の社会だ
と思わせ、オウムから離れない方向に信徒達に影響を与えただろう。第二に、そもそも
引き受けるときに何の留保もなく引き受けている以上、子供が育つまでは後見人で
あり続ける道義的責任を放棄したことにより、おのれの浅墓さを露呈した。

頼まれて後見人になった以上、後見人を辞めるのは例えば自分が病気になったり、
子供に殺されそうになるなど身の回りに切迫した危険があったりする場合にのみ
に限るべきであって、殺人者の子供が殺人者と同じ思想になっているから、という
理由は辞任の理由にしてはならないだろう。そんなことは後見人に就く際に予想
できることであり、そういうことを考慮していなかったとすれば、あまりにも浅墓
というほかない。

殺人者の子供といえども普通の子供であり、他の子供達と同様に人権が保障される
べきという考えを、江川の後見人就任は、オウムを含むこの社会に対し発したのだ。
それを辞任したということは、江川を含むわれわれの国は、殺人者の子供には人権
など保障されないと宣言したのと同じことだ。その重大さを江川は全身で受け止め
ろ。

江川には、今後オウムについて、その被害者についてを含め、語る資格はない。
後見人を辞しても、その子供が将来この社会に対し牙を剥くことになったとき、
後見人に一旦なったこと、そして上記のようなメッセージを伝えたことにより、
江川にその責任の一端があることは否定できないことであることを警告しておく。
今だからこそ、再考すべきオーム問題 ★★★★☆
江川さんの、事件以来の裁判傍聴を続けてこられた結果の集大成みたいな本です。テレビだけでは、伝わることはない、元幹部たちの人間としての苦悩みたいなものも、この本からは、伝わってきます。

この本を読めば、死刑になるべきは麻原だけで十分ではないのかと思えてきます。