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良い指揮官・良くない指揮官―14人の海軍トップを斬る! (光人社NF文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光人社
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試みは意欲的 ★☆☆☆☆
(評価は星ひとつではなく、星3つです。表示が誤っています。)

旧海軍の指揮官十四人を評価します。その基準がまず明らかにされています。
1.目的達成度
2.コスト
3.手際
4.成果
5.心の問題

1.は「指揮官は下級者の上にいて指図をする立場であるから、正しい判断をして目的を達成すること」のできる指揮官が良い指揮官となる。その際、2.コストを最小化し、3.計画・実行の巧拙、その速さ、部下の掌握力、戦略・戦術的頭脳が問われ、4.任務をちゃんと達成したかどうかが明らかになる。5.はその中に「自分の仕事に普遍的意義・価値を見出し育てているか」

その基準を明確にした上で、人物を評価しようとしている試みは意欲的です。しかし、その基準に照らして納得的な人物評価がはっきりとできているかどうかは難しいところ。あまり厳密な議論ではなく、この基準をとっかかりにして人物のある側面を考えてみた、程度のパフォーマンスを期待するのが妥当と思われます。

なお、山本長官は人に対する好き嫌いが意思疎通の阻害要因となったこと、南雲が真珠湾攻撃のとき、できないものをできないと言わなかったこと、源田参謀が自分の作戦が通り過ぎることに不安を覚えていたことなどのエピソードはなかなか興味深いものがあります。また、あまり知られていない、中村中佐や浅野大尉といった人物が紹介されているのも特徴的です。