彼女は何故そこまでして、自分を傷つけるかもしれない道に進んでいくのか?
愛する人を何人失ったとしても、また愛を見つけられるのか?
これは"フィクションだ"と自分に言い聞かせても、ベトナム戦争が舞台なので、
もしかしたら同じような事が実際にあったんじゃないかと思えて、苦しかった。
愛する気持ちの美しさと、その愛を一瞬のうちに壊してしまう戦争の残酷さが対峙していてすばらしい作品です。
最後の1ページまで、ハラハラしぱなっしです。
彼女はたくさんの人を無くしたけれど、最後に手にしたのが永遠の愛であってほしいと心から思いました。
彼女は何故そこまでして、自分を傷つけるかもしれない道に進んでいくのか?
愛する人を何人失ったとしても、また愛を見つけられるのか?
これは"フィクションだ"と自分に言い聞かせても、ベトナム戦争が舞台なので、
もしかしたら同じような事が実際にあったんじゃないかと思えて、苦しかった。
愛する気持ちの美しさと、その愛を一瞬のうちに壊してしまう戦争の残酷さが対峙していてすばらしい作品です。
最後の1ページまで、ハラハラしぱなっしです。
彼女はたくさんの人を無くしたけれど、最後に手にしたのが永遠の愛であってほしいと心から思いました。
主人公パクストンは、戦火のなかで次々と仲間と失っていく。その中でもへこたれない。ダニエル・スティールのヒロインに共通する雑草根性がある。だけど、愛する男性を亡くしながらもまたすぐに新しい恋に巡り会うというのはどうだろう・・・。その辺りがちょっと理解に苦しむところ。
ベトナム戦争の様子がかなりリアルに描かれていて、臨場感をひしひしと感じました。戦争を知らない私たちの世代にとっては、つい最近までこのような戦争があったことがショックで、考えさせられてしまいました。
まあ、主人公が美人で素敵なボーイフレンドがいて、それでも非情な運命が待ち受けている・・・といったストーリー展開は、もはやダニエル・スティールの「お約束」。それでもなお読んでしまうのは、それだけ彼女の筆力が素晴らしくて、辛くとも負けないヒロインに共感してしまうからでしょうか。まあ、ダニエル・スティールのヒロインは大抵頭良くて、美人で、スタイル抜群で恵まれているにも関わらず、どんな困難にも立ち向かうガッツまで持っているので大したものです。それでいて人間的な弱さが垣間見えたりすると、一気に読者のハートをつかんでしまうのですよね。「ああ、お約束だな」と思いつつも読まされてしまう、ダニエル・スティール作品にはそういった傾向があるように思います。