～すれ違う人が振り返るような美少女に成長した娘、野球に夢中な息子、愛する夫に囲まれた主人公は美術の才能はありますが、ごく普通の専業主婦です。ところがちょっとだけ背伸びをした娘の乗った車が正面衝突事故を起こし、愛する娘が生死の境をさまよい天地がひっくり返ったようになってしまいます。けれども彼女に起きたアクシデントは交通事故だけではあり～～ませんでした。長い長い苦しみを経て出した結論は予想の範囲内ではありますが、事故車からレスキュー隊が怪我人を救出する場面、知らせを聞いて気も狂わんばかりになるところは迫力があり、主人公はダニエル・スティール作品の中では最も母性が強い女性だと感じました。～

ステキなダンナ様とすばらしい子供２人に囲まれた申し分のない生活が、ある事故をきっかけに、音を立てて崩れていく…。結末は見えています。予想通りに話は進んでいきます。それでも439ページを一気に読ませる力って何なんでしょう？さすがです。

同じことを何度も違う言い方で説明してくれるので、知らない単語があっても大丈夫。辞書なしでも充分類推できます。気軽に読むペーパーバックとしておすすめです。

ペイジの愛娘の事故によって、平和かつ平凡だったペイジの人生は一転して悲しみのどん底に突き落とされた。平和に暮らす家族に、突然ふりかかってきたアクシデント。娘の事故を機にペイジは別れと新しい出会いを経験する。

誰にでも起こりうる家族の危機。苦難と真っ正面から向き合うペイジたちの姿が印象的です。前向きに生きようとする彼らの姿が実に繊細に描かれています。
しかし、個人的にはこういう話はあまり好きになれません。こういう話は本で読んでうっとりとする程度にしたいです。