確かに贅沢(というか「幸せ」)な人生と言っていいだろう
★★★★★
読む前から知っていたのは、大野ゆり子(指揮者大野和士氏(情熱大陸に出ていた)の妻)、井上怜奈(フィギュアスケーター、アフラックのCMにも出ています。いい話です)。
本書で初めて知った人でスゴイと思ったのは、伊勢彦信(養鶏会社のオーナーで美術作品蒐集家)、薩摩和男(灘高、東大法学部卒の美々卯社長)、中川一三(中川ワイン販売オーナー)、丹羽直美(日比野メディカルスキンラボ代表、食のカリスマブロガー)の各氏。
初めて知った人について一言ずつ書いておくと、
・伊勢彦信氏
同じ美意識を持つ人と美しいものへの恍惚を共有したいとおっしゃる。腕時計は3000円だが、イセ・コレクションを有する。
モネの「ポプラ」に始まって、印象派、エコール・ド・パリ、ポップ・アート、琳派を蒐集しておられる。とにかく、スゴイ話。
・薩摩和男氏
美々卯創業者の薩摩平太郎(湯木貞一にも影響を与えた人)の孫。寺で学問の垢を落とすという話がおもしろい。
・中川一三氏
セオリーのワイン関係の記事は質が高い
以前、セオリーのvol.9の「リアル・リッチの世界」でワイナリーのオーナー(「ルミエール」の塚本会長)の話がものすごくおもしろかったが、本書の話もそれに匹敵する。
島耕作が子会社でワインを扱っていたとき(部長島耕作第11巻 STEP134)に出てきて、あまりよく知らない名前のワインだなぁと思った、「スクリーミング・イーグル」や「ハーラン・エステート」などのカリフォルニアのカルト・ワインの魅力が語られる。なお、もう一つのお薦めは、「マーカッシン」だそうだ。
なお、一人で飲むワインはおいしくないそうだ。耳に痛い話だが、勉強になります。
・丹羽直美氏
全く知らない人だが、おもしろい人生を歩んでおられると感心した。
開業医の妻で、中学生2人の母親で、薬剤師でエステサロン経営者だそうだ。
数々の名古屋グルメ話がスゴイ。アンコウ鍋の「得仙」には、私は一生行けそうもないなぁと思って読んだ。吉野寿司も気になる。
あと、「最高の病院」として取り上げられているのは、葉山ハートセンター(心臓病)、初台リハビリテーション病院(脳卒中)、静岡県立がんセンター(615床、長泉町)。