「コロンブスの卵」というのだろうか。非常に簡単なことなのだが、もしかしたら、この本を読まなければ明確に意識することは出来なかったのかも知れない。そういう、基本的なないようだけど大事な内容のような気がする本。

大型商業施設を作る際に誘致する、集客力の高い企業のことをキラーテナントと言う。マインド・シェアの概念、ＬＴＶ（ライフ・タイム・バリュー）、ＡＢＣ分析、心理的サイフ、バイラル・マーケティング、スパムとオプトイン、インフォミディアリ・サービス、ジェネリック・ブランド、非日常性の演出などを学ぶことができた。

大学の授業のテキストとして、著者の「ビジュアルマーケティングの基礎」を使用していたが、非常に薄く、コンパクトにまとまっていたので、好感を持っていた。
タイトルに「先端」とあるが、特に目新しいことは多くない。しかし、IT営業をしている者には、最低限必要としている知識は網羅できる必読書と言える。