【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:池田理代子/監修 出版社名:JTBパブリッシング 発行年月:2003年01月 関連キーワード:ベルサイユ ノ バラ ソノ ナゾ ト シンジツ べるさいゆ の ばら その なぞ と しんじつ、 ジエイテイ-ビ-パブ 3196 じえいてい-び-ぱぶ 3196、 ジエイテイ-ビ-パブ 3196 じえいてい-び-ぱぶ 3196 オスカルほか登場人物プロフィールやエピソードを解説。華麗でドラマチックな原作の世界を解き明かす。 あの名場面をもう1度…1 オスカルの謎多き性格を分析する2 激動の時代に激しく燃えたオスカルとアンドレの恋3 革命の嵐の中に咲く愛の系譜4 ベルばらをさらに魅力的にしている男性キャラ大研究5 ベルサイユ宮殿に暗躍する悪女物語6 ベルばらファンの素朴な疑問に答えるQ&A
OA至上主義者にはバイブルかも
★★★★☆
ベルばらの主人公はマリー・アントワネット、フェルゼン、オスカルですが、
こんなにも長い時間多くの読者に受け入れられてきたのは
過酷な時代を信念と愛を貫いて生き、死んでいったオスカルとアンドレの生き様に
皆が強く惹かれるからでしょう。
本書は熱心なファンの方が原作の余白部分を埋めるべく、オスカルとアンドレを中心に、
登場キャラの行動や性格を分析しそれをまとめたものに、原作の池田理代子氏がお墨付き
を与えたものとなっています。
読者の数だけオスカル像・アンドレ像がある為、細かい解釈のすべてが、本書を手にした方の
それと一致する保証はありませんが、OA至上主義者にとっては概ね満足に行く内容と
なっています。
1970年代に発売された「オールカラーイラスト集」に掲載のオスカルのプロフィールが
再掲載されていました。
個人的に一番面白かったのは、原作者が答えるQ&Aです。なんたって原作者のコメントですから。
最後に、星ひとつ減点した理由を。アランが全く取り上げられていません!
新事実ではなく、あくまでも現象学的考察
★★★★☆
NHKドラマ「派遣のオスカル」に刺激され、20年ぶりに1巻から通読しました。
ここ最近は読んでも5〜8巻(オスカルとアンドレの恋愛が盛り上がっていくところ!)だったので、
1巻からはすごく新鮮で、夜10時から翌3時まで一気読みしてしまいました。
原作を通読して私が抱いた感想は、オスカルとアンドレの人格がなぜあそこまで成長できたのか。
この本は、そうした疑問について、原作のセリフや絵から心理的・社会的状況、また実際の歴史的背景から読み解いていきます。
(おもに恋愛についての分析が主ですが)
「あー、なるほどそういうこと!」と共感する部分が多かったです。
しかも原作者の監修のお墨付きですから、外した分析はそれほどないはず。
とはいうものの、「謎と真実」というタイトルはちょっと気負いすぎではないかと思います。
(実際に誰が書いたのかわからないので、その人がつけたかどうかもわかりませんが)
あくまでも、原作を現象学的視点から読み解いた一考察、という内容かな、と。
ところで、アンドレほど表現媒体によって描かれ方が変わるキャラクターはないと感じています。
(おそらく、制作の男性側からすると、彼の行動は同性として腑に落ちないのでしょうね)
この本で分析しているのはあくまでも「原作」のアンドレ。
「…、死への恐怖を取り除く水先案内人…(89ページ)」のくだりでは、そういう解釈が成り立つのかと目からウロコでした。
ファンとしてはオスカルとアンドレの死について常に不条理を感じていますが、この説によって多少救われた気分になりました。
深い味わいをあたえてくれる一冊
★★★★☆
いくつもある名場面や登場人物ひとりひとり、時代背景を細かく分析してくれてあります。これを読んでもう一度原作を読むと、どれだけ「ベルサイユのばら」が深い味わいのある物語かとてもよくわかるのでいいと思います。
ただ、編集者の主観的な意見も多いのでその辺は御一考を・・。
目新しい話はありませんでた
★★☆☆☆
タイトルから今だから言えるこぼれ話的な内容を想像してしまったのですが、違いました。
原作者の監修の下、オスカル中心に原作をなぞった内容となっています。
様々なシーンの心理的な解説がメインですが、ここでの考察は原作から読み取れることがほとんどです。
原作をずらーっと広げずにオスカルに想いを馳せられる1冊。
二度楽しめるベルばら世界
★★★★★
とくにオスカルとアンドレの恋中心にかかれていたのが、嬉しかったです。やっぱりこの二人の純真な愛情が革命という運命に翻弄されていくのが『ベルサイユのばら』の見所ですから……主人公の内面世界をここまで深く推察してくれると、この本を読んだ後もう一度読む『ベルサイユのばら』がさらにたのしめます。