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Gathering Blue (Readers Circle)

価格: ¥1,188
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Laurel Leaf
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社会とは何かを考えさせられます ★★★★☆
the Giverを含む三部作の1つです。The Giverで雷に打たれたようなインパクトを受けてこのGathering Blueも購入しました。The Giverのような感情の高ぶりはありませんでしたが、静かに心にしみいる物語だと思います。足が不自由で「不完全」な肉体を持つ主人公のKiraが住む社会の在り方の正当性、不条理さを背景に物語は進みます。The Giverが人間の社会の在り方を問いかける作品であったのと同様、Gathering Blueも、物語の舞台となるコミュニティーの性質が大きな鍵となります。また、The Giverが色を通して主人公Jonasの精神的変化や社会の不条理性を描写していたように、Gathering Blueも、Kiraの才能の中に「色」という要素を絡ませています。淡々としたシンプルな描写に色彩描写を点在させることで、Kiraの「Blue」への思いがひときわ引き立っているように思えます。The GiverのJonasのその後をにおわせるヒントも隠されており、Gathering Blueは単独で読むというより、あくまでも三部作最後のMessenger につなげる物語として読んだほうがよいと思います。
未来へつづく狭き道のり ★★★★☆
 母を亡くした直後、足萎えのキラは悪意に満ちた隣人に訴えられた。この世界では「弱者」は排除されることになっているのだ。村を支配する守護者たちの住む、大破壊前からある建築物に赴いたキラは、予想とは異なり、そこで働くことになる。母から受け継いだ織物の才を生かして、年に一度の会合で神話を歌う歌手が着る祭衣の修繕をする仕事だ。それと同時に、新たな織物を作るべく、毎朝森の向こうに住む老婆から染料の仕方も教わる。ところが、大雨の後、老婆もまた亡くなる。

 会合の日が迫る仲、村で唯一の友人マットが行方不明になる。キラと同じ境遇の彫刻家トマスとともに、マットの暮らす集落に行くが、彼は「旅に出る」と言ったまま帰って来ないという。会合の日、キラは驚くべき出来事(隠された真実)に出会うことになる。

 全体に静かで重い。最後の数章に来て明るさが見えてくる。タイトル『青を集めて』の意味合いもラストで分かる。世界設定については語られなかったことが多々あるが、ストーリーそのものはこれはこれで完結していよう。ちなみに続編としてマットを主人公にした"Messenger"が書かれている。

 作者はニューベリー賞を二度受賞。そのうちの一つ"The Giver"は同様のSF的設定である。

“青を集める” ★★★★☆
原題が“ギャザリング・ブルー”何とも美しいタイトルです。ストーリー的には関連性がありませんが、内容的にはニューベリー・アワードを受賞した前作“ザ・ギバー”の姉妹編と言っていいと思います。
おそらく人類の最終戦争後の近未来ー、生き残った人々はあちこちに小さなコミュニティーを作り、分散して生活しています。そこは集団生存のために、障害者や虚弱者は抹殺されていく社会です。そこで足萎えとして生まれた孤児のKIRAは、天才的な刺繍の能力を見いだされ,生存を許されますー。そして彼女が最後に選んだ選択はー?

確かに謎が謎のまま終わっていたり,主人公が満足に歩けないということもあり、“ザ・ギバー”に比べて今ひとつダイナミズムに欠けるきらいのある作品ですーーと、思っていたらなんと最近“MESSENGER”という続編が出版されました。しかもこの続編もまた、到底これで完結とは思えない終わり方をしています。どうやら作者ロイス・ローリーは、このKIRAの物語のシリーズ化を決定したようです。二作とも実に象徴的で裏に何かが隠されているような構成になっているので、すべての物語が語り終えられたとき、どのようなデザインのタペストリーが織り上げられるのかー、最後まで是非つきあってみたいです。

まあまあ ★★★☆☆
楽しめました。
エンディングも、「これからが始まりなんだ」と言った希望のような物を含んでいて、良かったです。
ただ、ナゾが最後まで明かされていない部分も多かったので、作品全体としては少しまとまりがなかったように思いました。
私達の未来は? ★★★★☆
 舞台は、the Ruin の後、互いの欲望や怒りがむき出しとなっている社会。少数の人たちが支配している。

 主人公は、少女Kira。父は狩に行ったとき野獣に殺され、母は病気で死亡。母の死後、Kiraは、生まれながらに足が不自由であるがゆえに、コミュニティから抹殺されそうになった。が、秀でた刺繍の能力を持っていたため、支配者達から、歴史を刺繍した衣装の補修を任され、特別な生活の場を与えられた。

 いろんな色に糸を染めるのもKiraの仕事。blueは、穏やかさを生む色。しかし、このコミュニティには、糸をblueに染めるための染料がない...
 
 読み手を飽きさせることなく、物語は進んでいきます。そして、謎解きも進んでいきます。謎が解けた時に、Kiraが選んだ生き方は?

 私達の社会は、これからどうなっていくのか。私達は、どんな社会のありようを、そしてどんな生き方を望んでいるのか。考えさせられます。
 読後に、この話の続編を想像するのも面白いですね。