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The Pillars of the Earth: A Novel (Kingsbridge)

価格: ¥1,346
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Penguin Books
Amazon.co.jpで確認
緻密なディテールと壮大なスケールの力作 ★★★★★
12世紀のイングランドの架空の村、キングスブリッジを舞台にした歴史小説である。火事で焼失したキングスブリッジの大聖堂を、再建する物語だが、いくつものストーリーが複雑に絡み合って、物語を織り上げる。

主人公は、大雑把に言うと5〜6人くらいいる。教会建築に魅せられて、大聖堂の仕事を求めてさまよう石工トム、退廃した教区を立て直し、大聖堂の再建を目指す敬虔な修道士フィリップ、陰謀に巻き込まれ領地を追われた伯爵の娘アリアナ、残忍な豪族の息子ウィリアム、トムの感化を受け建築を学ぶジャックなどが主な登場人物だ。

この物語で描かれている中世のイギリスは、残酷で野蛮な時代だ。王位や領地をめぐって、様々な陰謀や内戦が何十年にも渡って続く。戦争とは無縁の、何の変哲もない田舎町キングスブリッジは、火事で焼け落ちた大聖堂の再建を目指した時から、時代に翻弄され始める。様々な試練を克服して大聖堂を建立し、物語はカンタベリーの大司教トマス・ベケットの暗殺という歴史的事件を目撃する。

ヨーロッパの教会建築に興味のある人だったら、大聖堂の建築過程だけでも十分に楽しめる作品だ。時代的には、ちょうどロマネスク様式からゴシック様式に移行し始める頃で、実際に建て始めた時はロマネスク様式で、途中からゴシック様式になったという教会も沢山ある。経済的に立ちゆかなくなって、途中で建築が止まってしまったものもある。

建築技術が未熟で、石を積み上げているうちに崩れてしまった残骸も、実際に残っている。キングスブリッジの大聖堂も、一旦完成したお披露目の当日に、無理に作った石積みの屋根が崩落して、多くの死傷者を出すという悲劇に見舞われた。

当時のヨーロッパにとって、大聖堂の建築というのは、技術的にも経済的にも、非常に大きな挑戦だったのだ。

この物語では、キングスブリッジ大聖堂の基礎を担当したトムが、典型的なロマネスク様式で土台を建て始める。後を継いだトムの息子アルフレッドが、一旦大聖堂を完成させるも、屋根の崩落という悲劇に見舞われ、建築はしばし中断する。

スペインやフランスで建築を学んで帰国したジャックが、ゴシック的要素を加味して美しい大聖堂を完成させる。当初の予定より高くなった建物は、強度に問題があった。その技術的難題をジャックは、フライング・バットレスで解決した。

フィクションだから、あまり細かいことは言いたくないが、初期のイングランドのゴシック建築では、目立ったフライング・バットレスは見られない。最も初期のイングランド・ゴシック建築はカンタベリー大聖堂が有名だが、これが起工されたのが1174年(*)であることを考えると、ジャックがトマス・ベケット暗殺(1170年)以前に、フライング・バットレスを持つ大聖堂を完成させたというのはちょっと無理がある。

とはいえ、建築の過程は物語として純粋に楽しめるし、石工や職人たちの苦悩や情熱も伝わってくる。建築ファンとしては、必読の一冊だ。

物語としては、時代考証などで突っ込みどころは沢山あるが、それはともかく、人々の暮らしが活き活きと描かれている。目を背けたくなるような残虐な場面も多いし、理不尽な出来事もたくさん描かれる。そんなものも全部ひっくるめて、中世のイギリスの雰囲気がよく伝わってくる。

この作品と同じキングスブリッジを舞台にした続編「World Without End」を、早速注文した。

* カンタベリー大聖堂は、11世紀に起工されたロマネスク様式の建築を土台に、12世紀末以降ゴシック部分が増築された。
壮大!リアル!ハラハラドキドキ! ★★★★★
初めてこの作者の本を読みましたが、レビューでみなさまが書いている通りスゴイです。
まず、中世ヨーロッパの世界をまるでタイムトラベルしているかのようにリアルに体験
できたのは、痛快でした。その時代の価値観、道徳観、死生観など、全く新鮮な体験を
しました。その中で活躍する人物たちそれぞれのドラマにハラハラドキドキを繰り返し
ながら、あっという間にあの分厚い本を読み終え、それでもまだまだ満足できずにすぐ
に続編も読破しました。

ドラマとはアクションとカウンターアクションです。
ある人の行動と、それに反する他者の行動がぶつかることが、ドラマです。
そういう意味では、この本はドラマだらけです。一代エピローグであり、サーガでもあ
る本書は、時代ものが好きとか嫌いに関わらず、良い本が好きな方には広くお薦めです。
ドラマにもなりますね ★★★★☆
学生時代以来、久しぶりに長大な作品を読み終えました。読後感は満足です。
しかし、やや惜しいと思うのは登場人物やストーリーは練られていて、よく出来ている
と思うのですが、話の分岐や筋立て、イベントがある一定のパターンになっていて、
ちょっと平板で飽きが来る感じです。

首つり(hanging)に始まり、首つり(hanging)に終わる...

作者自身のwebサイトhttp://www.ken-follett.com/home/index.html にもあるように
2010年にミニシリーズ、8時間分ののドラマになるようです。日本でも見られるでしょうか?
wowowあたりが買ってくれないかな。
下記、ご参照下さい。
http://www.the-pillars-of-the-earth.tv/
This plausible story brings you back to England's anarchy era in the 12th century. ★★★★★
The power relation between the Church and the King in the medieval days of England is enjoyed through the story of building an innovative cathedral. It will make us aware that what is needed to rule people is not tyranny with a sword but the force of goodness and humbleness, which is I think the author most wanted to say in this novel. There are not so many scenes that move to tears actually, but the story unfolds rapidly and is rich in historical facts, love affairs and treachery acts, which definitely keep you to have expectations and thrills that what's going on next.
easy to read ★★★★☆
This book is ok. I really did not like the ending though where every man that was bad seemed to have got his due. I wish it would have been a little more open ended at the end. I like Phillip the head mon and Waleran the Bishop the most. Jack was also a very good character. I did like the way Follett killed Tom Builder in the middle of the book it was a good catch to keep reading. Overall it is very easy to read and fun too. A great book for commutes.