読みやすかったですし、勉強になりました。
★★★★☆
日本で出版されたのは1992年。
書かれている内容は
『エコノミスト』誌、
『ニューヨーク・タイムズ』、
『ウォールストリート・ジャーナル』誌
などで過去に発表されていたたものを
まとめたものだそうです。
発表当時の経済状況や、
それ以前の状況を分析し、
企業が成長していくために何が必要なのかを提言しています。
古い本ですが、
現在でも当てはなることも多いですし、
勉強になります。
個人的には
「第9章・戦後日本の卓越した武器」
「第13章・生産性の新たな課題」
が興味深く、楽しめました。
分厚い本ですし、
経営学者としてかなり有名だということもあり、
難しそうで敬遠してしまいがちですが、
内容は想像以上に読みやすいです。
翻訳が読みやすかったのか、
原文自体が読みやすく書かれているのかはわかりませんが、
これなら多くの人が読むのもわかる気がします。
日本についての記述が多く出てきており、
ちょっとほめすぎている印象はありましたね。
機会があれば、
他の作品も読んでみたいです。
今、生きていたら何を記すのか?
★★★★☆
この書籍で一番印象に残った箇所は、13章の「仕事を定義しなおし、行う必要のない
仕事をやめることである」だった。20年近く前にドラッカーは提言していたが、
いまだに昔の必要のない仕事は多くの会社でされている事が多い。
また、今ドラッカーが生きているとしたら、現在の世界や日本の経済や社会に対して
どのようなことを提言していたのか?と考えさせられた。
新書では、販売していないようだが、古本を購入してでも損はしない書籍である。
機会を逃がすより、お粗末な意思決定や行動の方がましだと説く
★★★★★
ドラッカーは著書で、「機会」の価値を繰り返し説いている。本書においても同様である。逃がした機会は二度と元には戻って来ない。タイムマシンでも無いと戻って手に入れられない。お粗末な意思決定や行動は直せば済むことである。機会を捉えて行動することこそ、われわれ企業人の社会的な責任である。
本書では、1部「経済」、2部「人」、3部「マネジメント」、4部「組織」、5部「1990年代とその先」・・・について、ドラッカーは大いに語っている。
本書の執筆後15年近く過ぎた現在でも、彼の示唆は全く古くなっていないことに気付く。「彼は実はタイムマシンを所持していたのかもしれない?」との疑問すら抱かせる。
ぜひとも企業人なら一度は読んでおくべき本である。
今、日本企業が考えなくてはいけないこと
★★★★★
ドラッガー氏の著作は世界で評価されておりますが
本著は、今、日本企業が考えなくてはいけない
経営のエッセンスが多々含まれていると感じました。
ドラッガー氏の
現状を的確に分析し、
今、何が必要なのかを的確に指摘する内容には
いつもながら、関心させられます。
本著は10年ほど前に書かれた著作ですが
日本企業が現在、必要な経営のエッセンスがつまっており、
今、現実的な内容であることに驚かされます。
アウトソーシングは時代の本流
★★★★☆
これから社会全体の生産性を向上させていくのは、病院や学校の事務や給食サービスを委託されて行う企業だそうだ。すでに製造業や農業に従事している労働者は少ないのでこれらの産業で生産性を上げるよりもより多くの労働者を雇用しているサービス業での生産性向上のほうが遥かに重要。
日本企業は米国の企業に比べて郵便貯金による低金利の資金調達が可能な点で極めて有利な立場にあるといったように、日本的企業文化とかいった言葉でごまかしたりせずに具体的に職種の数や制度の違いで企業の業績の違いを説明している。