この作品の最大の特徴は、無数に襲い来る敵を次々と照準にとらえてロックオンしてゆき、それを一度に破壊することができるという、「ロックオンレーザー」の存在。一度になるべく多くの敵をロックオンしてから破壊するほうが、得点は著しく高く跳ね上がり、爽快感も増す。しかし、その分、受ける攻撃は厳しくなり、またタイミングを誤ると、せっかくロックオンした敵も取り逃してしまうことになりかねない。プレイヤーのなかのこのせめぎ合いが、ゲーム性を大きく高めている。極めようとするなら、敵の出現パターンを覚え、順番を考えながら効率よく敵をロックオンしていくことが必要になるが、そのレベルまでいかずとも、ロックオンレーザーで大量の敵を一度に破壊する爽快感は味わえる。シューティングゲームの名作と言っても過言ではない作品。(柏木ゆう)