人生まるごと体当たり人生。「愛の教室」の特別講師。
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この本は、“Living,Loving&Learning”by Leo F.Buscaglia,Ph.Dの翻訳です。
『生きること、愛すること&学ぶこと』というのが元々のタイトルです。
レオ・バスカリアさんは、愛をテーマに教室を開いている?いた?人です。
人生を生きるとは何か?人生を愛するとは何か?人生を学ぶとは何か?
そのテーマを体当たりで伝えていく様は、非常にためになるとともに驚きます。
こんなにユニークな人が世界にはいるんですね。
学問臭くないです。非常に人間臭く、ときにそのやり方は非常に洗練されています。
知的エリートの本ではなく、人間体当たり記録本です。しかも素晴らしい種類の。
何をどう説明したらよいのか、途方に暮れますが、その人間力の凄さは誰しもが学ぶ必要がありますね。
「生きることを選ぼう。愛することを選ぼう。
さまざまなことに関心をもち希望をもち、あしたを信じる道を選ぼう。
信頼を寄せる道、善に通じる道を選ぼう。すべては自分しだいである。選ぶのはあなただ。」(文庫版、237頁)。
まるで古い馴染みの友人のように、親身になって人生を語り合う、
そんな気のおけない関係を、草柳大蔵さんという希代の翻訳者が、こなれた日本語にしてくれました。
三笠書房さんは、単行本を文庫化する際に、
諸般の理由で中身を改変・粗悪化してしまうことが多いのですが、
この草柳さんの名訳のおかげで、改悪化からは免れています。
宝物のような素晴らしい本です。オススメ。