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時は、第一次世界大戦前夜。
英国ノーフォークにあるLord Waldenの館にWinston Churchillが訪ねてくるところから始まります。
Waldenは面会を拒否したいところですが、この訪問は、国王GeorgeXの意向でもありました。
その頃、英国は、ドイツとの戦争を見据え、帝国ロシアと密かに軍事同盟を結ぼうとしていました。
その布石のため、ロシア皇帝ニコライは、甥のOrlovを英国に送ることにしたのです。
Orlovは、Lord Waldenの妻の甥にあたります。
英国人の妻を捜すためなど口実を設けて、OrlovをLord Waldenの元へ滞在させようというのです。
Lord Waldanは、再び外交の表舞台に立つ興奮を胸の内に目覚めさせていました。
しかし、妻のLydiaは、内心動揺します。
Orlov訪英の話しは、19年前、まだSt Petersburgにいたころの苦い恋を思い出させたのです。
ともに19歳だった、アナーキストと貴族の令嬢の許されない恋。
そして、その苦い結末。
その英国へ、Orlovを追ってある男が入国します。
ロシアのアナーキスト、Feliks Kschessinsky。
彼は、Orlov暗殺を計画していました。
そしてこのFeliksこそ、Lydiaの恋人だったのです。
当時のロンドンの描写が事細かに描かれていて、映画でも見ているようです。
貴族の館での豪華なEnglish Breakfast、金持ちたち闊歩する洗練された都会。
一方で、貧しいユダヤの人々が歩き回る貧しい地区、搾取工場。
ロンドン市内の地名も頻繁に出てくるので、地図を見ながら読み進めると、
より臨場感が増してきます。
Lovely story
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I enjoyed every moment of it the first time I read it and enjoyed it still all the five times I reread it.Also recommended: Union Moujik,The Hunt for Red October ,The cardinal of the Kremlin