CMOSレイアウト、CMOSデジタル、CMOSアナログの基本が一通り書いてあり、リファレンスとして最適です。特にレイアウト関連は、具体的なデザインルールを元にして、LASIというレイアウトツール(フリー?)を用いて説明をしており、判り易いですし、ダミーパターンなど和文ではなかなかお目にかかれない基本も述べている点は良いと思います。(これで、"邪魔だな、これ"とか言って取っ払ってしまう間違いは犯さないことでしょう。(笑))

しかし、例えば学生の方で、これから半導体の勉強をしようかな、という人にとっては、どこから読んでよいのかわかり難く(いきなりWellのプロセスから話されてもねぇ…)、内容もやや難しいため、そのような方は、他の本である程度勉強してからの方が良いと思います。

この本は，数少ないCMOSアナログ回路について詳細に書かれた本である．
日本語で書かれた本を何冊も読むより，この本だけをじっくり読んで勉強した方が良いだろう．
また，基本的な回路の解析方法から学ぶことができ，SPICEのネットリストまで載せてあり，学生でも非常に取り掛かりやすい入門書として使うことができる．