「あなたのとりこ」をリアルタイムで聴いていました。中学生から高校生の頃でしたが、歯切れの良いフランス語がとても新鮮でした。当時はフレンチ・ポップスがよく聞かれた頃です。
テンポが良くてウキウキします。これだけヒットする要素を持っていた曲もないのでは、と思います。最近でもまたCMに使われていますのでよくご存じでしょう。
彼女のデビュー曲は、「アイドルを探せ」でした。「アイドル」という言葉が日本に定着した切っ掛けになりました。とても懐かしい曲です。オールディーズの中でも格別有名な曲です。
「思い出のマリッツァ」は、彼女の生まれ故郷であるブルガリアのマリッツァ川を歌った曲で、とてもしっとりとした雰囲気を持っています。歌唱力がありますね。
「悲しみの兵士」という反戦歌もヒットしましたね。バックの男性の語りが印象的な曲でした。1970年に発売されています。世界中で反戦の嵐が吹き荒れた当時の世相を反映しているようです。でも曲としては、今聴いても色褪せていませんね。
「哀しみのシンフォニー」はイタリア語で歌われていますが、有名なモーツァルトの交響曲第40番の第1楽章をアレンジしたものです。このアレンジもよく聞かれました。
カスケーズの「悲しき雨音」をフランス語で歌っています。オリジナルの雰囲気をそのまま取り入れていますし、フランス語の響きが新鮮です。
シルヴィ・バルタンは、今でもファンの心の中に当時のイメージのままに息づいています。
数十年前に買ったLPと、同じ顔の写真が使われているCDを今回購入して、間違いなくそのときと同じ音源の曲を聴きながら、懐かしいあの頃へゆっくりと戻っていきました。