レッド・ツェッペリン時代の相棒ジミー・ペイジと再び手を組んた姿に少なからず興奮しながらも、ファンはみなロバート・プラントは「Kashmir」をまた歌うよりピチピチの「Nurses Do It Better」Tシャツを着ている方がいいと思っていた。パーシー（軟弱者）というおかしな愛称を持つこの男はここ数年、60年代のサイケデリック・フォークのレコードコレクションの山にかかりきりになり、新たなバンドを結成して素敵なソロ・アルバムを作りあげた。収録曲の多くは新鮮な解釈をくわえた知られざるヒット曲だ。ティム・バックリィの「Song to the Siren」のやるせないカヴァー、ボブ・ディランの「One More Cup of Coffee」のあまりにも感動的なダイジェスト、なかでもティム・ローズの「Morning Dew」の深遠なヴァージョンは本作の最高作である。それに、ヤングブラッズの「Darkness, Darkness」のカヴァーは、ジェフ・バックリィの「Everybody Here Wants You」ほどではないがこの上なくセクシーだ。（Aidin Vaziri, From Amazon.com）