本書はPFIの制度が整いつつある段階で書かれたものであるから、理論的体系よりも、実例先行型の記載になっている。(これはどの本でも言えることなのだが…)
したがって、ノウハウが一般化されていない分、政策立案の参考書としてはやや力不足の感がある。
現在では、井熊氏自身の著作でもこれを上回る良書も多くあるため、あくまで事例集としての活用にとどめるのが賢明な使い方であろう。