シンガー・ソングライターのコートニー・ジェイのデビュー・アルバム『Traveling Light』は、ポップ・ミュージックの驚きと魅力を存分に体現している。ジェイはありのままに現実の物語の曲を書きあげて――かつて若者だった者たちや、恋に落ちている者たちの物語――そうした曲を不思議な魅力のある自然な声で届けている。プロデューサーのピート・コリンズ(インディゴ・ガールズ、ジュエル、エルトン・ジョン)、そしてドラマーのジェリー・マロッタ(ピーター・ガブリエル、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ジョン・メイヤー)やギタリストのラスティ・アンダーソン(エドナ・スワップ、ポール・マッカートニー)といった厳選したミュージシャンを集めたセッション・バンドと共に作業し、ジェイは気後れすることなく打席に立ってヒットを狙い、バットを振り続けている。この若きアーティストは記憶に残る曲でアルバムを構成している。共作者たちはマシュー・スウィート、ジェイホークスのゲイリー・ルーリス、ブッチ・ウォーカー、元ヴェルーカ・ソルトで共同でリーダーを務めていたニーナ・ゴードンらと、誰もが才能のあるソングライターで、ヴァース、コーラス、ブリッジでの表現が秘める不滅の可能性を信じるジェイに同調している。