翻訳本がでていますが、オリジナルの文章が平易で読みやすかったので、購入しました。

企業価値評価の本は、日本語で他にも出ていますが、
企業価値の計算のみだったり、
多くは企業の外から見た、どちらかと言ったら投資家目線の本が多いのですが、
この本は企業の内部にいるマネージャーが　長期的な目で見て
いかに企業の価値を向上させていくかの手立てを提案してくれている本です。
とても、能動的に活用できそうです。

四半期ごとの株価との利益を気にしているようなマネージャー向きでも
短期的な利益を出すトレーダー向きの本でもないと冒頭ではっきり宣言しています。

分厚いですが、
英語の表現が硬くなく、具体的で判りやすいので、
マネージャー職に就いている人も
起業しようとしている人も
マネージャー目線で積極的に仕事をしようとしている人など
もっと広く浸透していって欲しい本です。

また、至極簡単なことからステップを踏んでいっしょに考えながら
読み進むことができる辺りは、ある意味ワークブックとして活用できる本でもあります。

McKINSEY DCF Valuation Model 3eに比し、特にInput sheetが
ユーザーフレンドリーになりました。
3eでは、Historical DataとForecastingを交互に入力する必要が
あったのですが4eでは改善されていてよりHandyにSimulationする
ことが可能になり助かります。
それに加え、Result sheetの経営指標が若干充実し見易くなった
点が評価に値するでしょう。