ヴィクトリア朝時代の雰囲気が感じ取れます
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この本は、イラストではない、写真というのが強みだと思いました。
服飾を見るだけでなく、その時代の実際の人々の生活や風習が、写真の中から浮かび上がってくるようです。
写真集の雰囲気は、表紙の写真にあらわれていると思います。
時代が古いのでもちろん白黒写真ですが、その白黒さが古い映画を見る時のような、白黒の方がかえって美しさを感じるような・・・古き良き美しさを感じながら鑑賞出来ました。
さまざまな人々
★★★★☆
ヴィトリア女王、オスカー・ワイルドなどの、「この時代の有名人」から、浜辺で戯れる一般の市民まで、様々な人々の写真が載っています。私はこの時代の服飾に興味があって購入したのですが、さすがに年代を経た写真なので、服や帽子の細部までを写真から把握することは難しいように思います。それでも、ファッションプレートでは把握しにくい、使われている布の質感や全体の服のボリュームなどは写真ならではです。レンズの向こうからこちらを見ている人たちの真摯なまなざしや一つ一つのポーズに、ファッションプレートとは異なる、リアルな時代の感触を感じることができます。
興味ある人は是非。
★★★★★
『Victorian and Edwardian Fashion A Photographic Survey』は、ヴィクトリア朝やclassicなロリータが好きな人に超オススメな本です♪
『Victorian and Edwardian Fashion A Photographic Survey』は洋書(ペーパーブック)ですが、綺麗な写真が多く掲載されているので英語が苦手な人でもかなり楽しめます☆
また『Victorian and Edwardian Fashion A Photographic Survey』はシリーズ化されているみたいなので、是非これから揃えてみたいです。
これなら親や友達の目を気にせずにロリータの本が欲しいと思っている人にも最適だと思うなぁ☆
興味のある人は是非!
19世紀服飾史研究の古典
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19世紀前期から20世紀初頭に至る、イギリス人の着た衣服の歴史を、写真とともに概説。もともとの1963年の版では、「ファッション・アンド・リアリティー Fashion and Reality」というタイトルで出版されていました。
この本で扱っている時代は、ファッション雑誌にはまだ写真が使われていなかったので、当時のリアルなファッション・イメージを得るのには、こうした本が最適でしょう。研究としては古典的ですが、近代イギリスの服飾文化について、おおまかなイメージを把握するのによい本だと思います。
ワイルドやビアズリー、リリー・ラングトレーなどの著名人の肖像、ウォルトやポワレなどの有名デザイナーの服に加え、ごく普通の家庭アルバムからとってきた無名の人々の写真が見られます。
近代イギリスのトップ・モードから大衆ファッション、そして唯美主義や女性運動家などの少数派のスタイルまで広く浅く網羅しています。
ヴィクトリア朝時代に興味のある方に!
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著者のアリソン・ガーンズハイムは、同じく写真研究家のヘルムット・ガーンズハイムの妻で、この本が出版されたのは1981年とかなり前ですが、服飾史において写真資料を用いた先駆的な研究として評価されています。
唯美主義時代のオスカー・ワイルドや、ジェイン・モリスのエステティック・ドレスなどの写真も掲載されてます。スケートや登山、ゴルフなどスポーツ・ファッションもあります。
ヴィクトリア朝文化、ファッション、美術、写真に興味がある方にお薦めです。