本書は自然に関わる仕事について,インタープリターや樹木医などの最近のものから,農業・林業への就業まで幅広く取り上げている。資格や学びの場についても紹介されているので,どのように目指せば良いのかを気軽に知ることができる。
しかし,紹介が現実の就業の困難さに比べ,気軽すぎるのではないか。
本文中で,職業にすることで「たべていけるのか」にも言及しているが,かなり希望的観測に基づいているような気がする。普通の職業ガイドの様式で,自然に関わる「食えない」仕事を紹介するのはお気楽すぎではないか?