30年前まで外国人の立ち入りが禁止されていたチベット文化圏の
この地方にも、近代化と開発の波がおしよせています。
70年代に言語人類学者としてラダックに入ったヘレナ・ノバーグ・ホッジさんは、
つつましくも豊かだったラダックの人たちの生活が急速に変わってゆくのを
目の当たりにしました。そして、エコロジカルで人間的な暮らしを取り戻すために
何ができるのかを住民達とともに模索し、ともに活動してきたのです。グローバル化の荒波の中、地球上のあらゆる場所の人々が、
環境や地域の文塊??を大切にしながら大地とのつながりを取り戻し、
幸せで充実した生を営むためにはどうすればいいのか。
ラダックに息づく伝統的な智恵に学びつつ、
持続可能な地域社会を作っていこうとする彼女のビジョンとアプローチは、
日本に住む私たちにも大いに参考になるのではないかと考えます。
ヘレナさんとともに、「もう一つの未来」の可能性を考え、語り合いましょう。