旧財閥の家系で数々の企業・財団を率いる一条コンツェルンの跡継ぎである一条薫は、ごく普通の少年として過ごしたいと考える変わり者だった。作家を目指し、実家の援助を頼らずアルバイトで生活していた主人公の前に突如として現われた3人の妻たち。母が勝手に話を進めて入籍した高校時代の担任で英語教師の星野美咲。祖父が話を進めていて妻となった実家の隣の御厨医院の一人娘で看護師の御厨ひとみ。父が勝手に進めていて妻となるライバル財閥のお嬢様で幼い頃に結婚の約束をしていた椎名鈴音。両親と祖父が本人のあずかり知らぬところでそれぞれ独自にこっそりと縁談を進めていたのだった。そして婚姻届をほぼ同時に受け取った役所も一条コンツェルン相手ということで受理してしまったのである。そのため、新妻3人と一緒に生活をすることになってしまうのだった……。