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Moonraker

価格: ¥1,266
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Penguin
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失恋するボンド ★★★★★
Moonrakerは傑作です。
あの不評きわまりない映画は全く別の話です。
他でも書きましたが、Ian Flemingの翻訳は古過ぎて誤訳も多く、50年代の閉塞感を半分も再現出来ていません。
したがって原書を強くお薦めします。

本作の魅力は前半のカードゲームのシーン、
4.5リットル過給器付きベントレーのフロントグラスを倒し、ゴーグルを付けて敵を追跡するボンド。
ロマンチストにも程があります。そしてその顛末。
何と言っても空前絶後のボンドの失恋でしょう。
映画になっていないスペクタクル・シーンあり! ★★★★★
映画「ムーンレイカー」はスター・ウォーズを意識した、宇宙を舞台にした007シリーズという感じで、その時代を思い出させるだけで、特に語るべきものはありません。そういえば、スペシャル・エフェクトもルーカスのL.L.M.のものに比べると一時代前のものでした。イアン・フレミングの原作からはタイトルと登場人物の名前が取られているくらいで、いつもどおりですね。
当原作はシリーズ3作目で、初期の秀作のひとつです。話はナチスの残党が、核ミサイルでロンドンを攻撃するという話です。いつもどおり話がうますぎるのですが、ナチスの残党が第2次大戦後にイギリスの渡り、イギリス政府公認の元、国内にミサイル基地をつくってしまうというアイデアは面白いです。
映画007シリーズではフレミングの原作シリーズの中のシーンがタイトルに関わらず、所々で拝借されているのですが、当原作のスペクタクル・シーンは未だ映画になっていません。
山中の上りのワインディング・ロードでのカーチェイスなのですが、敵役ドラッグスが直径数メートルの原紙のロールを積んだ大型トラックで逃げて行くのをボンドが車で追いかけるというものです。
逃げ切れないと思ったドラッグスは手下に荷物を押さえていたロープを切らせます。すると数トンもある紙のロールがボンドの車に向かってくることになります。どうなるのかは読んでからのお楽しみです。その事後のシーンのイメージが強烈です。トイレット・ペーパーの端を持ってすべり台から転がしたように、巨大な紙がワインディング・ロードに沿って、うねりながら横たわっているという景色は一度映画でもいいから見てみたいものです。こんなこと考えるフレミングっていいですね。