このアルバムは主要声優陣も出演したライブをほぼそのまま録音したもののようで彼女らのステージトークらも収められている。演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団で指揮はクラシックの正統派指揮者日系米国人のデリック・イノウエである。この演奏会ではその他作中で使用されたバッハやベートヴェン作品の断片も演奏されそれも収録されている。鷺巣作品については、やはりオーケストラがリハーサル不足で、最初はあまり乗っていないが、中盤から調子が出て、REI Iなどではかなり繊細な響きを聞かせている。ただ残念なのは管弦楽録音に熟練したエンジニアがいなかったためだろう、マイクがオフでオーケストラの響きを十分に捉えきっていない。それでなくてもオーチャードホールというのはオーケストラ録音にそれほど適したホールではない。音楽そのものを聞くのならサウンドトラックのほうが良いと思う。