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スジとツボの健康法―生命のひびき

価格: ¥259
カテゴリ: 単行本
ブランド: 潮文社
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感覚的に共感 ★★★★☆
諸症状に対する各論的な部分や経絡体操に関しては、
私の経験とあまり合致する部分が少ないように感じました。
(まだまだ、白衣を着て18年余りの経験しかありませんし、
医王会にて指圧を学んだわけではありませんから、
読んだだけで否定するなんてことはとんでもないことだと考えています。
だから、私の経験とはあまり合致する部分が少ないと書かせて頂きます。)

ただ、総論的な部分…
指圧時の身体の力の入れ方・抜き方みたいなことや、
虚のコリ実のコリといったことには共感する部分が多く、
日々の治療の中で、とても役立ちました。

ちなみに、下の二冊を読んで増永静人氏の本に興味を持ち購入したので…ご参考までに…
気の経絡指圧法 安らぎのツボ・実技篇 (講談社プラスアルファ新書)
「気と経絡」癒しの指圧法 (講談社プラスアルファ新書)
科学的じゃない ★★☆☆☆
この著者が知性を重んじない人物である事を、前もって知って置くべきだった。「経絡と指圧」と併せて五千円以上もつぎ込んでしまったのだから。東洋思想に基づいた新しい医学を創設するといっておきながら、自説を補強したい時に機械論をそのまま使う。この人物が、もし荘子を読んだ事が無かったとしたら、ヒく。

触診では進化の過程で最近出現した「判別知覚」を用いるのに対し、
指圧では「原始感覚」を使うため生命を鋭敏に感じ取るのだという論じかたをしているが、これはデカダンスである。

医学を新しい方向に発展させようと言う意気込みはかえる。しかし結果は芳しからぬものだ。ここで紹介される「体操」は全く訳がわからない。いかさま健康法に、金はともかく時間を費やすべきではない。

とはいえ、「指圧」は日本伝統の治療法であり、西洋医学の枠組みに媚びることで保身を図るべきではない、と言う主張には賛成だ。(昔の指南書には、指圧師の心構えとして興味深い事に「精神集中」が挙げられているそうだ。)しかも按摩を国家資格にさせまいとして奮闘したらしい。実こそ結ばなかったがこれは立派な社会貢献だ。

「気」を「血」「リンパ液」の流れと決して同一視しないのも頼もしい限りだ。この一点は、暗黒星雲に輝く銀河に喩えても良い。