二人の波長が大きいほう大きいほうに
重なったのでしょうな。
二人とも、関西の人間だし、芸のプロだし、
知識も同じところがたくさんあったのでしょうな。
あふれる知識に感動してください。
ところで、この前、桂枝雀が、中島らもと
何時間も話し合ったというライナーノートを読んだ。
中島らもによると、本が1冊できるほど内容が濃かったとのこと。
こんなコラボレーションは大歓迎。
筒井さんは20年以上前に、12人の浮かれる男で今日本で導入されようとしている陪審員制度を笑い飛ばし、にぎやかな未来で過度なコマーシャリズムとアナウンスのあふれる今を予測している「切れ者」である。
この二人が、「笑い」のはなしをする。少し流れに任せすぎたかんじもするが、織り込まれた情報は多彩で多岐にわたっており興味は尽きない。戦前や終戦直後の映画や演芸のはなしも、おもしろく読める。
筒井さんのまえがきからしてユーモアたっぷり。
笑いもSFも過去を大事にすることが糧になるらしいと思えた。