MBA100人に聞いた英語習得法

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ウォートン、ハーバード、ミシガン、コロンビアなど、米MBAのトップ校卒業者計100人に聞いた英語学習法。ビジネスの専門用語を駆使しながらプレゼンからディスカッションまでをこなし、卒業後はTOEICの平均点が860点にものぼるというMBAホルダーの英語学習法が、この1冊に凝縮されている。

とくに注目したいのは、ニュースや新聞、雑誌、洋書、洋画など、彼らが活用した学習ツールが具体名入りで紹介されている点。英語学習のみならず、彼らがどんなツールを使って情報収集しているのかがわかり、興味深い。巻末で紹介されているMBAホルダーの体験記や座談会、アンケート集計結果なども、参考になる。MBA取得を目指す人にとっては、留学前の準備や卒業後のキャリアゴールについて触れた部分が役立つだろう。

各校のカリキュラムや具体的な授業内容などについてコメントがあればなおよかったが、実践を重んじるMBAホルダーたちの英語学習法が記されているだけでも十分価値はある。

これから留学する人はもちろん、国内にいながら実践的なビジネス英語を身につけたいという人にも、ぜひおすすめしたい1冊である。（土井英司）

自分のスタイルと生データをどうリンクさせるかが重要では ★★★★★

基本的に、本書は現在活躍している海外トップMBA卒業生のアンケート集計による読み込みであるが、いくつかの勉強の仕方にわかれるのは当然だろう。なぜなら、勉強法の答えは○か×かではなく、問題は『“自分にとって”どの勉強法が良い（と思われる）か』ということで、全ての人に最適な方法などないから。

この本で出ているデータの捉え方によると思うが、『2時間でわかる式』や『マスターするための10の鉄則』などファッション的でわかりやすいが根拠がないものを求めているのならば良い意味でも悪い意味でも独りよがりの視点で書かれた星の数ほどある他の書籍を探すと良い（私は辟易しているが・・・）。

しかし、実際に英語を目的とせず経営学の習得を目指しながらもその為に必要な英語を短期間で活躍したビジネスリーダーたちの経験と事実を客観的に（恣意的な記述なしに）わかるのは、逆に私にとっては良い。便利な材料として使えるからだ。

読む・書く・聞く・話すの４つの力に関して、それぞれ良いと思われる方法の組み合わせが自分にとっての最善の学習方法であるが、それは結局自分の時間のとり方、勉強の仕方、ペースなどによる。自分のニーズから自分で組み立てるべきでは。

とにかく、『データしかない』『あたりまえの結果』などと思う人が多いのは、受験勉強のように『常に汎用的な答えがあって当然』『すぐに私にあった答えがほしい』といった風潮の流れであろうか。今の日本、あまりに自分の頭で考える力がなくなっている人が多いことには、危機感さえ感じる・・・・

特別な学習法は無いようです ★★★☆☆

前半はMBA取得者１００人に対して実施した英語学習に関するアンケート結果の分析が記されています。そして後半は、十数名のMBA取得者の英語学習についての手記が載っています。
アンケートからわかることは、MBA取得者の英語学習法は何ら特別なものではないということです。また後半の手記からは、学習法は各人各様だということがわかります。

MBA取得者の英語学習法についての調査結果報告として読むならばそれなりの価値を見いだせるかも知れませんが、「ふつうの人とは異なる特別な学習法が載っているのでは」と期待して読むとがっかりすると思います。

英語の勉強方法としては標準的な内容 ★★★☆☆

やるべきことは誰も同じ ★★☆☆☆

　タイトルを見て英語習得の秘策が書いてあると期待した方がいるかもしれませんが大きな間違いです。方法論としては、これまでいろいろな方が言い尽くした方法が書いてあるだけですし英語の学習本でもありません。ハウツー物ではないのでご注意を。皆が既にやっていることを継続するしかないことを教えてくれるだけです。

　MBAに対する世間のバブリーな評価につけこんだ本とも言えますが、３人の方の対談内容がグローバルビジネスに携わるためのポイントを示してくれていますので星２つとします。

一般英語学習者には× ★☆☆☆☆

　最初のところに本書の対象があげられています。その中でもＭＢA取得を考えている人にとっては先達たちも決して自信満々ではなく、不安を抱えながらの挑戦であり、１００人アンケートではどんなところに苦労したがよくわかり参考になり、また、勇気づけられると思う。

　ただ、実際のところ、本書を手にする人（手にしようとしている人）は自分も含め、英語学習に関心のある人がほとんどではないか。その中にはＭＢA取得を目指している人もいらっしゃると思うが、割合としては少ないのでは？そういった人には期待はずれではないかと思います。

　本書で書かれている読書対象者からはずれているのに評価をかくのもどうかと思ったのですが、手に取る人は自分と同じような人が多いと思いその観点から書きました。

　本書のねらった対象者からの視点ではなく、英語学習の参考にしようと思っている視点から評価です。本書の狙いと違うわけですから、★の数は低くなるのは当然の結果かもしれませんが、それにしても内容的な厚みに関してチョットどうかと思いました。

MBA100人に聞いた 英語習得法

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