広沢虎造は日本浪曲界に燦然と輝く大スター。その虎造十八番中の十八番がこの「清水
次郎長伝」である。 ここから「浪曲」を聴いてみるのもいいし、またここから聴き始め
れば、浪曲独特の節回しを初っ端から虎造名調子で体感出来るのだから、全くもって贅沢
である。 これ以上無い歴史的「浪曲」教科書であるといっても過言ではない。 石松が
金毘羅様への代参帰りに船でやりあう名調子! 「やっぱり森の石松ってのは、バカだね
ぇ~。」なんて言いながら、笑いと爽快感がこみ上げてくるのは何故だろう? やっぱり
これも日本人としてのDNAの成せる業なのか?
江戸っ子ならではの啖呵の数々。寿司ぃ~食いながら聴いたら、尚の事「同化」するので
はないか? 俺も言いたいなぁ~「神田の生まれよっ」って。
「神田の生れよ」このフレーズ、昭和生まれだったら一度は何処かで聞いたことがあるはず。森の石松は浪曲以外でもよく知られている人物ですが、映画や舞台よりも浪曲での石松が1番カッコイイんです。ストーリーも良いのですが、それよりもメロディ。これをじっくりと堪能して欲しいのです。私が初めて聞いた浪曲がコレ。そしてハマッていきました。浪曲は日本のパンクロックです。若いロック好きの方にもオススメします。聞いて損は無し!