サリナ・ジョーンズ、初のライヴ・アルバム
2010年のアルバム『サリナ・シングス・J-バラード』も素敵なアルバムだったが、その後2011年の夏には、日本が誇るベーシスト納浩一を中心に森下滋(p)、藤井学(ds)、道下和彦(g)というレギュラー・バンド“Salena Jones & Friends"と共に日本ツアーを行ない、同年12月に再び日本ツアーを敢行。クリスマス前の12月20日に東京・六本木の「スイートベイジルSTB139」でのライヴを収めたのがこのアルバム。サリナ・ジョーンズにとってはキャリア初のライヴ・アルバムとなった点でも貴重で、上述のレギュラー・バンドのメンバーに小池修(sax、fl)と村田陽一(tb)がゲスト参加している。2枚組でそれぞれ11曲ずつに、『サリナ・シングス・J-バラード』に収録された2曲。その他、これまで人気のあったナンバーを中心に計22曲が収められている。「ウィスキーがお好きでしょう」「この素晴らしき世界」等、感情豊かでセクシーな歌声に酔いしれる。(加瀬正之)