大富豪のトーマス・クラウンは、スリルを楽しむために銀行強盗チームを組織する。
事件はまんまと成功、しかし調査に乗り出した保険会社の敏腕女性調査員が疑惑の目を向け、
彼に接近し、、、。
スタイリッシュ・クライムの決定版、ノーマン・ジュイソン監督のマルチ・ショット編集は
今見ても斬新だ。

　トーマス・クラウンを演じたS・マックイーン、スーツはさっぱり似合わないし、
どう見ても大富豪というキャラではないが、後半はカジュアルを着こなして
バギーやグライダーを操り、調査員役のF・ダナウェイとのラブ・シーンをきめる。
１９６０年代のハリウッドを代表する人気スターたちの競演だ。

　冒頭に流れる主題歌は、この年のアカデミー歌曲賞を受賞した「風のささやき」
ミシェル・ルグラン作曲のこの曲がこの映画の雰囲気をリードした。

　本作のヒットにあやかり、その後邦題に「華麗なる」を冠した映画が沢山登場した。
この映画は「トーマス・クラウン事件」の原題でリメイクされ、有名ブランド商品が次々と登場して
ゴージャスな雰囲気を醸している。

　期待をせずに見たのですが、ストーリー展開もよく、フェイダナウェイとのやり取りも面白い。軽快な楽しめる映画です。マックウィーンの通常の硬派な映画とは違うのですが、いい意味でやられた！！という感じがした映画です。

これはまだ映画が大人の娯楽だった素晴らしい時代の傑作映画ですね！

マックイーン＆フェイ・ダナウェイの素敵な大人の魅力が炸裂してますね（笑）

音楽も素晴らしくアカデミー賞（主題歌）を獲得しています。

長らく絶版になっていましたがようやく初DVD化となり嬉しい限りです！

マックイーン主演の作品の中でなかなかDVD化されなかったので、よっしゃあ!と言う気になったのは皆さん同じでしょう。ブロンソン…雨の訪問者、イーストウッド…白い肌の異常な夜。すべて発売が決まってめでたしめでたし。

仮にＤＶＤ化されたとしても、以前テレビ東京で放映された「城達也マックイーン」版しか吹き替え音源が残って無いと諦めていたんですが・・宮部版で発売されるなんて夢のようです！ＴＶの「拳銃無宿」を別として、劇場版は「大脱走」「シンシナティ・キッド」「パピヨン」に続き4本目の宮部マックイーンです。しかもダナウエイは「俺たちに明日はない」同様平井道子さん！やはり、往年の名画は、往年の名吹き替えで観たいものです！！おとは「タワーリング・インフェルノ」の特別版が、宮部＋平井＋川合版の吹き替え付きで発売されるのを祈るのみです！