「株や投資信託、外貨預金は預貯金と違ってリスクもあるし、むずかしそう」と、興味はあるけどなかなか始められないという人におすすめの1冊。働いていて時間がとれない人のために、朝(出勤時)、昼(昼休み)、晩(就寝前)の1日3回、1回15分程度のちょっとした時間を利用して投資が学べるように構成されている。たとえば「1日目の朝」のテーマ「いざという時のためにとっておくお金の運用のしかた」では、「流動性、MMF、MRF、元本割れリスク」をポイントにして、わかりやすい言葉で解説している。1日の終わりには、その日のおさらいがまとめてあり、どのくらい理解できているかチェックできる。
本書の魅力は、「どこに預けたらいいのか」「銀行や証券会社で何を確認したらいいか」など、初心者が不安に感じる疑問にもわかりやすく答えているところだ。商品については、手数料や税金の問題、解約の時期、損益分岐点の計算方法など、見落としやすいポイントがしっかりフォローされている。株式投資、投資信託、外貨投資のそれぞれのチェックリスト、商品ガイド付き。(大角智美)