やっぱりカギになるのは「ヒト」
★★★★☆
この本によると、e-ラーニングではドロップアウトが非常に多く、規範とされている英国のオープンユニバーシティですら、修了率は41%にすぎない。しかも、脱落者の半数以上が、最初の課題を提出する以前にドロップアウトしてしまっている。つまり、学習者をいかに学びの場に引きずり込むかが腕の見せ所になる。そこで活躍するのがメンター。この本では、そのメンターの仕事を実践的に、そして詳細に紹介している。
これから教育のあらゆる分野で教室型の一斉授業は姿を消していくことになる。まずe-ラーニングの入門職であるメンターになるというのは、今で言うと指導助手のような通過儀礼になるだろう。その意味で、e-ラーニングの中でもメンターに特化したこの本は、これから教育に関わりたい人には必読の書と言える。