ページの構成は、
・12の単語を、見開き2ページを使って(覚える・理解する、というよりも)英単語を「身に付ける」というような内容になっています。
・左ページ上に、覚える英単語のフレーズ(句)。これは本当に無駄のないフレーズが用意されています。すごい。
下に、英単語の「発音記号」!(強調)
と、意味(複数の意味がある場合は、それも書かれている)。
・右ページに「もっとよく知ろう」というコーナーがあります。これがもまたすごい。とりあげている内容が豊富で、英語だけでなく、外国の文化も楽しく覚えられます。
左ページに出てきた単語にまつわる「豆知識」といった趣です。
これでさらに英語に対する理解が深まります。
ほかにも、でてくる単語にあわせて「発音注意」、「変化形」、「熟語」という項目でフォローしているので、難しい使い方をする単語もわりとラクに覚えられちゃいます。
複数の意味がある単語は、「入試での使用の割合」として、具体的な数字(パーセンテージ)で示しています(watch、call、likeなど)。
下には「入試問題研究」という、覚えた単語の実践力を試す問題があります。
・もうひとつ、「まとめてチェック」という特集ページがいくつかあります。「数詞」、「国」、「スポーツ」、「生き物」、「家族・親族」などの単語をまとえて覚えるというもの。イラスト付きです。
・もちろん、「さくいん」もあります。さらにはおまけページとして、「短縮形」や「基本的な動詞・前置詞の注意すべき意味」なども載っていて、もう至れり尽せり。
よくあるただ単語と意味だけを並べているだけの単語帳とは違い、分かりやすく、理解しやすく、覚えやすい。
とにかく工夫がされています。「最高の良書」です。
英語学習の際は、ぜひ手元において、何度も何度も読み込むことをおすすめします。もちろん、中学生のかただけでなく、小学生から大人まで、すべての「英語を学ぶ人」におすすめ。英語学習最初の一冊としてふさわしい良書です。
なお、この本の姉妹本として「くもんの中学英文法」、「くもんの中学英文読解」もあります。これらを三冊セットで買いましょう。
(リスニングに自信のない人は、くもんやほかの出版社からもいろいろと出ているのでそれらを買うか、NHK英語講座などを聴くと良いと思います)
英語というのは、実は、中学の内容を徹底的に理解することで、使えるようになるのです。
それが出来たら積極的に、洋画を字幕なしで見たり、洋書を読んだり、外国のラジオを聞いたり(インターネットで聴けるものも多いので探してみましょう)するようにしましょう。
この3冊がもっと売れて評判も広まって、「英語を使える日本人」がもっと増えてくれるのを、祈っています。 ありがとう、くもん。
見開きの左右で一組になっており、見開きの左上が例えば動詞、左下がその意味、見開きの右ページ全体が入試問題研究と見開き左上の単語の上手な使い方の説明になっています。
一から英語を始めたい人や中学生に十分な納得感を与えてくれる一冊ではないでしょうか。
無味乾燥に頻度順に並べたりしている他の単語集とは異なり、効率的に習得させる工夫や単語ごとの注意すべき優れた解説などが随所に見られます。とくに例文がフレーズで記載されている点は、速読に欠かせないフレーズを固まりとしてとらえる力の養成にもなり、かつ、単独で単語を覚えるよりも記憶の定着率を向上させると思われます。
本書は、高校入試を控えた中学生はもちろん、英語が非常に苦手な高校生やほんとうにゼロから英語に取り組みたい社会人にもおすすめできます。
姉妹書の『くもんの中学英文法』もたいへん優れた1冊ですので、併せて購入すれば、中学レベルの英語はマスターできるでしょう。