新しい試みだと思います。しかしいくら8種類×7で多めにあるとはいえ、そんなにぴったりした状況が日常で都合よく生み出されるだろうか、という素朴な疑問がおこります。それでも何も書けないよりはまずは似たものを探して真似て書いてみよう、と日記に挑戦するきっかけづくりのための本だろ割り切れば納得ができます。
また、人によっては「書く」という自由な思考がある一定の枠、模範文にはめられてしまうような窮屈な感じがするかもしれず、そう思う人たちはある程度の実力あり、ということで自分なりに文章表現を豊かに付け加えたり、応用をきかせたりなどして力をつけていけばいいのかもしれません。
日記を書くための参考書創りは難しいものですね。販売のターゲットをどこにおくか、内容から攻めるか読者層の英語力から考えるか、文章表現をどのレベルで押さえることができるかなど迫り方は無限です。この書と「英語で日記を・・」にしても人によって好みや評価は千差万別であり、試行錯誤の段階であることがよくわかります。これらの出版がよりよい英文日記の書き方マニュアル出版の先鞭をつけてくれるとしたら初心者にはどんなにありがたいことでしょう。
それからこの書で日記を書くための用語、文法、コラムはとても役に立ちます。これらこそ「英文日記」を書くための正に共通項とも言えるもので、このパートを初心者用に思い切って詳しく解説して「さあ、本当に一行書いてみよう」というタイプの教本もあったらよいかなあ、とも感じました。