知価って
★★★★☆
筆者は、広告代理店の雄「電通」の理事である。マーケティングの成功産物である「ブランド」に注目し、そのブランド力がより大きなマーケティングの成果を産みだすと説く。時代の先の先を最前線で感じている人だから、最初に読んだときは「へー」としか思わなかったが今となると「なるほど」だ。実戦例が多くわかりやすい。バニーガールのセンスに関する話は筆者をマーケティングの世界へ引きずり込んだ話だが、これまた「なるほど」だ。巻末にはアジアに関する章だが、ここにも筆者の見識が見受けられる。今一度、じっくり読み返したい一冊だ。