ジャズ・オルガンの改革者ジミー・スミスのＢＮを代表する名盤♪
ＢＮ時代のジスミスのアルバムのほとんどに参加しているお馴染みのドナルド・ベイリーに、相性の良い洗練されたブルージーなジャズギタリストのケニー・バレルを迎えて、
更にこのアルバムでＢＮデビューを飾ったソウルフルでブルージーテナー奏者スタンリー・タレンタインというオルガン・ジャズにぴったりの名手ばかり集めたこのアルバムが悪くなるはずがない!!
ゆったりとしたミドルテンポで人懐っこいメロディーの#1を初め、
うっとりとしたメロディーのタレンタインのコンポーザーとしての才能が伺える#2や
バレルとタレンタインがユニゾンで奏でるイントロからして適度にスウィンギーな#3、
教会音楽のようなオルガンのホーリーな音が泣けるバラードの#4や、
カウント・ベイシーの有名曲#5で軽やかにスウィングする…などどれも名曲・名演だと言える♪
#2と#4のみケニー・バレルは参加せず、テナーとオルガン、ドラムのトリオで演奏される。
ジミー・スミスやケニー・バレルが素晴らしいのは言うまでもないことであるが、
#4でのタレンタインの名演は一筆に値する。
どこまでもソウルフルな音色に癒される♪
ＢＮのジミー・スミスと言えばまずはこれ!!という感じで絶対に外せないアルバムである♪
同日録音の『Back At The Chicken Shack』も合わせて聴きたい名盤である♪

ジミー・スミス、スタンレー・タレンタイン、ケニー・バレルとくれば、ブルース、ソウルといったタームでくくられる面々だ。もちろんそんな安易な分類など必要ないほど演奏はソウル魂をいやというほど見せつける。主役が3人いてもそれなりにまとまってしまうところがこの世界（ブルース、ソウル）のあ・うんの坩堝なのだろう。特にジミー・スミスとタレンタインの重さときたら、胸やけがしそうなくらい強烈だが、意外にもそれを同じ土壌ながらバレルのギターのスマートさでうまくまとめているように感じる。オルガン、テナー・サックス、ギターという楽器の違いからくる気持ちよさもあるのだろう。ジャズの硬派なブルースに浸りたいときはまず最初にこれをお薦めしたい。