「生徒理解」「生徒指導」「教育相談」「進路指導」など,
こんな四字熟語があったのかと感じた。「教育相談」とは,
「生徒指導」の一環でありながらこれとは異なり,
学校で行われる援助活動の一種であり,個別性・
非公開性を特徴とするらしい(62頁)。
基本的には教科書なので,事実の整った網羅が
狙いであるはずだが,表やグラフが適宜掲げてあり,
単調というより軽快である。比較的新しい著作なので,
データも新しい。文章も新聞記事程度の読解力で
間に合うから寝転がって読める。教職の本は初めてだが,
気楽に読めた。「教師人口は102万人で看護婦[看護士
---BCKT]96万人を抜いて,単一の職業としては最大の
人口数を擁する職業」(140頁)だったというのは初耳。
日教組の「教職員は労働者である」に「違和感」(138頁)
を感じているというのも興味深い。ただ,
「学習指導」の箇所で,「入学時点において疎外感,
劣等感,不満感のある生徒に,どうやって学習意欲を
もたせるか,むずかしい問題である」(53頁)などと,
読者なら誰でもその先を知りたい箇所で節を閉めるあたり,
ガックシである。
ですので、大変すばらしいと思っています。
今の教師は自分の考えに沿わなかったら不可に
近い評価になってかえってきます。不可になる場合もあります。
自分の物事で考えるなと書いているので見習ってもらいたいです。
星4つにしたわけは、教師がこの本を読んでもあまり
効果が得られていたいことです。ですので、
読む意味がないんじゃないかとも考えられるのです。
本の存在がなく、他人事のように本を読んでいるからです。
(教師がです)