94年から始動したバンドによる初作品。自分の怒りや感情をストレートに、ロックのビートやサウンドに変換してしまえるところが清志郎の凄さ。圧倒的なパワーで蹴り飛ばす！パンキッシュでありながらブルージーなサウンド。弾けているのに心地よく酔えてしまう、彼ならではのR＆Rマジックがいっぱいだ。
   たたきつけながら疾走するリズム、アナログチックな音や言葉がダイレクトに突き刺さる。自分へのアンサーソング？<8>もわかりすぎて笑えるし、ハートウォームな<5>ほか、ウィットに富んだ軽さのなかに、絶対的で鮮烈な存在感が光る。（海老原澄画）