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おとなを休もう

価格: ¥2,000
カテゴリ: 単行本
ブランド: フロネーシス桜蔭社
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 『白いぼうし』『一つの花』『モチモチの木』『ごんぎつね』…。それらのタイトルを聞くと、懐かしい記憶がよみがえってくる向きも多いのではないだろうか。本書は、1965年から2004年度までの40年間に出版された、小学3、4年生の「こくご」の教科書(全300冊)のなかから、採用頻度の高いベスト10童話を調査し収録したアンソロジーである。それに加えて、編集者の石川文子が、個性的で印象深い10作品を独自に選出し、あわせて掲載している。いわば「こくご」の教科書のベスト作品集といっていいだろう。ちなみに、この40年間で最も頻繁に採用された作品は『ごんぎつね』。「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」の台詞は、読んだことのある者の胸にいつも熱く迫ってくるに違いない。また取り上げられているのは、日本人作家だけではない。シルヴァスタインの『おおきな木』やエチオピア民話『アディ・ニハァスの英雄』なども載せているところに、編集者の目配りの細やかさを感じる。

   ここに収録された物語は、すべて子ども向けに書かれているために、言葉遣いや表現は簡潔で余分なところがない。その分だけ、物語や言葉に込められたメッセージや願いといったものが、読み手の年齢を問わずストレートに響いてくる。成長するにつれて知らず知らずに失っていったものたちが、これらの物語の中にはまだ原石として残されている。どの物語から読んでいってもかまわない。しばし大人であることを休憩して、これらの世界のなかから忘れていた原石を拾い集めていってはいかがであろうか。(文月 達)

あの時の国語の教科書を思い出して欲しい ★★★★☆
 「ゆとり教育」が弾劾されて、「美しい国」という響きのいいキャッチフレーズが世間を一人歩きしているが、実際美しい言葉や心を育てていたのは何だったのだろうか。身内の政策を自画自賛している人たち、マネーゲームに浮かれている人たち、憂き世のそんな虚構から離れて、「言葉」の面白さや「ストーリー展開」にひかれていった最初の頃に読んだ話、そういう本を改めて見直して欲しいと思う。何しろこのほんの童話は、40年間に幾度となく教科書に採択された童話だから。

 この本の一番最初に載せられているのは、「The Giving Tree」の邦訳である。その味わいと話の背景にあるものを、大人になった今、しっかりと感じ取れるだろうか。父として母として子供としてのあり方、前の世代から次世代へ無償に与えらるもの。これが、幾通りもの読み方ができる「人生」を主題としていることに、ただの童話ではないことを感じ取って欲しい。

 ごんぎつね、モチモチの木、やまんばのにしき・・・大人となった今だからこそ、読み返して考えて欲しいことがたくさんある懐かしい名作を、「休日」に読んでみませんか?
必ずよみがえる情景があると思う ★★★★☆
娘が小学生のとき
「音読」と言うのが盛んに取りざたされ始めました。
「音読カード」なるものがあり
毎日家で、国語の教科書を読んだり、聞いたりしたものです。
その中の「一つの花」という物語がとても好きでした。
子どもの音読に涙が出てしまった話です。
この本でそれを久しぶりに読み
また胸がじぃ~んとしてしまいました。

「こくご」の教科書の物語には
なんとなく小学校の思い出が付きまといます。
ごんぎつねを読んで聞かせてくれた女の先生のことや
音読させられてとちると立たせた先生がいたことなど
物語そのものだけじゃなく
思い出に触れることのできる本でした。

癒されます! ★★★★★
ごんぎつね、てぶくろを買いに、白いぼうし・・・
過去の小学校3~4年の国語の教科書から、使用頻度の高かった作品を集めた素敵な一冊です。
読み進めると、小学校の先生の声やクラスメイトの声、朗読した時のこと、小学生の頃に自分が感じたこと、色々と思い浮かびます。
 集められたおはなしのどれもがやさしく、心に浸みます。

ゆったりと、ゆっくりと、読み進めたい1冊です。