ここに収録された物語は、すべて子ども向けに書かれているために、言葉遣いや表現は簡潔で余分なところがない。その分だけ、物語や言葉に込められたメッセージや願いといったものが、読み手の年齢を問わずストレートに響いてくる。成長するにつれて知らず知らずに失っていったものたちが、これらの物語の中にはまだ原石として残されている。どの物語から読んでいってもかまわない。しばし大人であることを休憩して、これらの世界のなかから忘れていた原石を拾い集めていってはいかがであろうか。(文月 達)
「こくご」の教科書の物語には
なんとなく小学校の思い出が付きまといます。
ごんぎつねを読んで聞かせてくれた女の先生のことや
音読させられてとちると立たせた先生がいたことなど
物語そのものだけじゃなく
思い出に触れることのできる本でした。
ゆったりと、ゆっくりと、読み進めたい1冊です。