手頃なまとめ
★★★★☆
・ (1)商社の事業が、業界の川上と川下を結んで、その間の事業に参画する「バリューチェーン・インテグレーター」に変わって来たこと、(2)石油、鉄鉱石、銅、LNGなどの資源が商社の業績に大きく寄与していること、(3)電力会社、衛星通信やケーブルテレビへの出資、(4)温暖化ガスの排出権ビジネスの拡大、などが述べられている。
・ バブル崩壊後の有価証券評価損・売却損の拡大、地価の下落がマンションや商業施設などの不動産事業にマイナスとなったこと、1997年のアジア通貨危機によるアジアでの損失などの失敗と、その後のリスクマネジメントの改善についても説明がある。
・7大商社の事業についても説明があり、なかなかよくまとまっている。