女性探偵のSunnyが非常に裕福な夫婦からの依頼で、家出をしたらしい少女を探すことになるんですが、この夫婦のお互いによそよそしい感じとか、家出した本当の理由をなかなか話してくれない少女の様子など、先が気になってしまってどんどん読んでしまう。
でまた一文一文が短くて読みやすいから、どんどんページをめくっていけちゃう。次々にページをめくっていけるっていうのも僕は読書の快感だと思うな。
含みをもたせた英語ならではの表現は読んでいて本当に爽快。また、わりと登場人物たちの表情とかしぐさなどもうまぁく描写されています。その人がイライラしている様子であったり、どうしようか迷っている様子だったり、頑なだった心が次第にほぐれていく様子がわかります。
英語は簡単です。ただし会話文のなかでは主語などが省略されていたり、気の利いた一言で言い返したりするセリフが多いので、英語の本を初めて読むという人は、最初の数ページは慣れないかもしれませんね。
事件そのものよりも、その事件を解決していく中で進行したり解かれていったりする人間模様に魅力を感じます。
ステファニー・プラムのようなコメディタッチの小説ではなく、サミーの行動は全て合理的で着実に真実に迫っていきます。作者が男性だけに男性向きな小説と言えるかもしれません。
分からない単語は少なく、会話で分からない所があっても構わずに読んでいけます。ハリーポッターシリーズより読みやすいように思います。
ただし、会話や情景描写が多く、話の展開は、それほどスピード感はありません。また、夢中になって寝不足になる心配もないと思います!。気軽に楽しみながら読める小説だと思います。