「基礎テクニック編」では、卓上の静物を題材にしたモデリングのテクニック、ライティングのテクニックなど、基礎的なテクニックを、「メカニックモデル編」では、戦闘機や戦車、ロボットのモデリング手法を解説している。もちろん、それぞれのギミックの作り方、可動部分へのボーンの仕込み方、アニメーションの作り方、そのほかさまざまなテクスチャの使い方などについても解説されている。「生物モデル編」では魚や人の顔、ドラゴンを題材に、複雑な曲線からなる物体のモデリング、テクスチャの使用方法、そして、顔面のアニメーションなど重要なテクニックが紹介されている。
そして「エフェクト編」では爆発シーン、球体変形、旗が風になびく効果などが紹介されている。アニメーションで多用されるものばかりが選ばれているので、マスターしておいて決して損はない。そして、最後にXL R7の新機能を解説している。レンダリング機能の改良点がメインであるが、CINEMA4Dの持つ強力な表現能力を知ることができるだろう。
3DCGを始めたばかりの人にとっては、人の技術を盗むことが上達の早道。本書には、CINEMA4Dを使い始めたばかりの人にとって、役立つサンプルやテクニックが満載されているので、大いに参考にすると良いだろう。(斎藤牧人)