「Eメールが爆発的に普及した理由」に1頁も割いたり、「Eメールを大文字だけで書かないこと」「Eメールを小文字だけで書かないこと」「Eメールは定期的にチェックすること」などという記述が続いたりします。何をいまさらと感じますが、それもそのはずで、この本は1993年にアメリカで出版されたものなのです。日本でようやくインターネットが市民に普及し始めたのが1997年くらいですから、それに先んじること4年近い時点に書かれたこの本は出版当時パイオニア的存在だったのでしょう。Eメールのルールがまだ確立されていなかった頃にはこうした本は水先案内人として多くの読者を導いたかもしれません!。
しかしそれを、ドッグイヤーといわれるほど変化の激しいこの時代に、7年もたった2000年12月に日本で翻訳出版するというのはいかがなものかと思います。しかも数字データは出版当時(93年)のままだとあります。価値があるかどうかは大いに疑問です。