備えあれば憂いなし
★★★★★
3章が強く印象に残った。
日米の名だたる企業の幹部達に直接ヒアリングし、彼らが認識する経営課題と
そこから導かれるSOA要件をまとめている。
生き残りを賭けた生々しいセリフの数々は、それだけでも一読の価値がある。
確かに、M&Aやビジネスモデル改造といった経営者の戦略転換の意思決定を
ITインフラが止めてしまっては元も子もない。
SOAの存在意義がキラリと輝く瞬間を、読者は本書のページをめくっていくなかで
幾度となく感じとることだろう。
企業にとり究極の命題であるゴーイングコンサーン。
永い航路、これからも嵐は必ずやってくる。
甲板の上の天候に惑わされることなく、一級のシステム基盤デザインを追い求める
プロフェッショナル達にぜひ読んで欲しい。